株式会社日本政策投資銀行（以下、「ＤＢＪ」）は、このたび「災害リスク対策を通じた地域産業振興～災害リスク対策充実地域・東北の形成に向けて～」と題した調査・提言レポートを作成いたしました。骨子は以下のとおりです。
東北地域は、昨年６月の岩手・宮城内陸地震の被災や近い将来の宮城県沖地震等の被災可能性など、震災リスク対策の必要性が高い地域ですが、東北地域の企業における防災・事業継続に向けた取り組みは全国に比べて遅れが見られるとのアンケート調査結果が出ています。
災害リスク対策は、安全確保や生活面の対策はもとより、企業の事業継続を通じた生産や雇用等の確保も重要な課題であり、企業における取り組み進展と、行政と企業が連携した実効性の高い対策の構築が望まれます。また、今後大型企業立地が予定されている東北地域においては、産業集積や企業取引促進の観点からも、地域産業戦略の一環として災害リスク対策の向上を図る意義が認められます。
地域一体となった取り組み体制構築のために、「東北地域ＢＣＰ促進ネットワーク会議（仮称）」を設置し啓蒙・普及促進を図るとともに、企業の取り組みメリットを高めるための経済的インセンティブ等（防災格付融資をはじめ、企業の防災への取り組みを評価する融資・利子補給等）の仕組みも必要と考えます。
これらの取り組みにより、企業のＢＣＰ策定率を全国トップに引き上げる等、東北地域として対策の充実度をアピールできる水準達成を目標とし、大型企業立地が出揃う2010～2011年度までを重点推進期間としつつ、東北地域全体として対策が進展・充実した「災害リスク対策充実地域・東北」を形成していくことを、当レポートでは提言しています。
ＤＢＪは、企業理念「金融力で未来をデザインします～私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来をともに実現していきます～」に基づき、災害リスク対策向上に向けた企業等のお客様の取り組みや、地域一体となった活動を積極的に支援して参ります。
報告書要旨・全文はこちらをご覧ください。
○当レポートについては、冊子を東北支店企画調査課にて無料で配布しております。なお、配布については原則お一人様１冊とさせて頂きますのでご了承下さい。
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