清和綜合建物(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施-不動産会社初のBCM格付取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、清和綜合建物株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:青木芳郎、以下「当社」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災および事業継続への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、主に国内のオフィスビルを開発、運用している不動産会社です。「Be Prepared(用意周到な準備)」という経営ポリシーに基づき、何事にも「想定外」の事態が起こらないように、テナントの安全・安心の確保に向けて様々な取り組みを進めています。また、きめ細かい物件の運営・管理を行いながら「グリーンビル」(※)の開発・運用を行っており、技術と経営を融合させた環境不動産運用の先駆的存在でもあります。

 今回の評価では、(1)当社が、物件価値の維持・向上の観点から、保有する全物件について超長期の営繕計画を作成し、予防保全を重視した物件の運営・管理を行っている点はもちろんのこと、(2)首都圏の都市機能が麻痺した状況を想定した、事業継続に係る業務面・資金面での対策を講じている点、(3)工事事業者との組織横断的な協力体制を構築することで、災害時や災害復旧時に安定的なサービスを供給できるよう念入りな準備を行っている点、等を高く評価しました。

 これら当社の積極的な取り組みは、業界をリードするものとして高く評価した結果、当社は「防災および事業継続への取り組みが優れている」という格付を取得することになりました。なお、不動産会社における「DBJ BCM格付」の取得は、今回が初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(※)「グリーンビル」とは、環境や社会に配慮したサステイナブルな不動産のことを指しており、DBJはこのような「グリーンビル」を保有するお客様に対して、DBJ Green Building認証を通じ、物件のPR支援を行っています。
 なお、当社の保有する「虎ノ門清和ビル」は、平成23年5月に「極めて優れた環境・社会への配慮がなされたビル」として「ゴールド」認証を付与されています。また「淀屋橋センタービル」についても平成24年3月に「シルバー」の認証を付与されており、今後3年間の改修計画により「ゴールド」を目指すこととしています。

 【お問い合わせ先】
 都市開発部 電話番号03-3244-1710
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