第2回DBJサステイナビリティボンドの発行について~本邦唯一の継続発行体としてSRI債市場の発展に貢献~

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は、平成28年10月19日に、第2回DBJサステイナビリティボンド(第63回MTN)を発行しました。サステイナビリティボンドとは、近年欧米を中心に発行が急増している社会的責任投資(SRI)債の一種であり、本件は、DBJとして初のドル建てSRI債の起債となります。

 DBJは、昭和45年前後の公害対策を皮切りに、これまで40年以上にわたり、環境対策事業に対して3兆円以上の投融資実績を有しています。平成16年度には、それまで培ってきた知見をもとに、「DBJ環境格付」融資の運用を開始しました。また、平成23年度には、「DBJ Green Building認証」制度の運用を開始し、環境や社会に配慮した取り組みを金融面からサポートしています。(平成28年9月末時点のDBJ環境格付融資累積融資額は1兆477億円、DBJ Green Building認証物件数は351件)。

 昨今のSRI債需要の高まりを受け、DBJは本邦唯一のSRI債の継続発行体として、平成26年には初のグリーンボンドを、平成27年には初のサステイナビリティボンドを発行しています。

 本起債は、SRI投資家による継続的な投資ニーズに応えることを企図し、第2回DBJサステイナビリティボンドを発行するものです。調達された資金は、DBJ Green Building認証で高い評価を受けた建物やDBJ環境格付融資を受けた企業への融資に充当されます。なお、プロジェクト選定や資金管理等の体制については、外部認証機関であるSustainalytics PTE LTDよりオピニオンを取得しています。詳細はDBJ社会的責任投資債(SRI債)のページをご覧ください。

 本起債では、AP2 (Second Swedish National Pension Fund)や富国生命保険相互会社、明治安田生命保険相互会社等の国内・海外のSRI投資家へ販売しました。投資家属性別販売構成は、保険・年金29%、アセットマネジャー25%、中央銀行・公的機関25%、銀行20%、その他1%となりました。また地域別販売構成は、欧阿中東37%、アジア・太平洋50%、米州(米国オフショア含む)13%となりました。

 DBJは継続的にSRI債を発行していく方針であり、今後はDBJ BCM格付融資やDBJ健康経営格付融資など、さらなる資金使途の拡大も検討しています。DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、SRI債市場の発展を推進するとともに、環境や社会に配慮した事業を行うお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

[本起債の内容]
発行体株式会社日本政策投資銀行
市場ユーロ市場
発行額500百万米ドル
期間5年 (2021年10月19日償還)
表面利率2.000%
発行価格99.419%
上場ルクセンブルク証券取引所 Euro MTF
引受主幹事Goldman Sachs International
Merrill Lynch International
Daiwa Capital Markets Europe Limited
Morgan Stanley & Co. International plc
調印日2016年10月17日
払込日2016年10月19日
債券格付A1: Moody’s, A: S&P


【お問い合わせ先】
   財務部 電話番号 03-3244-1820

 

本報道発表文は、当行の社債の発行に際して一般に公表するための記者発表文であり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。また、本報道発表文は、米国を含むあらゆる地域における同社債の募集を構成するものではありません。米国1933年証券法に基づいて登録を行うか又は登録の免除を受ける場合を除き、米国において同社債の募集又は販売を行うことはできません。米国において証券の公募が行われる場合には、米国1933年証券法に基づいて作成される目論見書が用いられます。なお、本件においては米国1933年証券法に基づく登録は行われません。

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