花王(株)に対し、「DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付」(最高ランク)に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、花王株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:尾﨑元規、以下「花王」という。)に対し、「DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付」(以下、「DBJ健康格付」という。)初適用となる融資を実施いたします。

 平成20年4月の特定健診制度の導入や事業者によるメンタルチェックの義務化が国会で審議されるなど、昨今、企業の自社従業員への健康配慮の必要性が高まる状況にあります。また、将来的な労働人口の減少を受け、人的生産性の向上も重要な課題となっています。
 「DBJ健康格付」融資は、こうした社会情勢を踏まえ、健康経営の概念を普及促進させるべく、経済産業省の調査事業に応募(注1)、その一環として開発された独自の評価システムにより、従業員の健康配慮への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという「健康経営格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。

 今般、花王に対し、同制度導入後、初の案件として、「DBJ健康格付」で最高ランクとなる「従業員の健康配慮への取り組みが特に優れている(特別表彰)」の格付を付与することを決定いたしました(注2)

 花王は、明治20年の創業以来、衣料用・台所用洗剤、ヘルスケア製品、化粧品等、日常で使用される様々な家庭用品のメーカーとして、トイレタリー部門ナンバー1の地位を築いています。また、個々の従業員の力を最大限引き出すべく、早くから安全・清潔な職場環境の確立とワークライフバランスの風土づくりに努めており、品質の高い商品の提供と企業ブランド価値の向上を実現しています。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、健康経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注1) ヘルスケア・コミッティー株式会社、株式会社電通及びDBJの三社でコンソーシアムを組み行った提案事業(事業名:「健康経営」による健康・医療の産業化調査事業)が、経済産業省「医療・介護等関連分野における規制改革・産業創出調査研究事業(医療・介護周辺サービス産業創出調査事業)」に採択されました。

(注2)今回の評価では、トップの明確なメッセージとしての「花王グループ健康宣言」のもと、(1)健診データ、レセプトデータ等の定量数値や社内従業員調査等の定性情報をもとに自社従業員の健康レベルの適確な把握・分析に努めている点、(2)その分析結果に基づき自社の重点施策を明確化のうえ、中期計画を策定し、それにあわせた施策を事業者、健保組合、産業医、外部専門家らが協力して実施する体制を構築している点、(3)当該仕組みを現場レベルに対しては、「健康づくり実務責任者・担当者」を設置することで末端まで浸透させ、経営層に対しては、「健康づくり推進委員会(Te-ni-te会議)」を通じた報告・改善の場を設け、経営管理課題として全社的に健康づくり事業を位置づけている点、等のまさに組織内で「健康経営」のPDCAサイクルが定着・運用されていることを高く評価いたしました。

 【お問い合わせ先】
 環境・CSR部 電話番号03-3244-1170

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