サンデン(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、サンデン株式会社(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:山本満也、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ 環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評価、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、カーエアコン用コンプレッサーおよび自動販売機、冷凍・冷蔵ショーケース等の製造を手掛けるメーカーです。経営方針に「環境から企業価値を創造する」を掲げるとともに、平成14年に「環境と産業の矛盾なき共存」というコンセプトのもと、環境共存型の工場を目指したサンデンフォレスト・赤城事業所を開設する等、積極的にCSR活動を推進しています。

 今回の評価では、(1)海外も含めたグループ全拠点の環境活動を管理する高度な環境マネジメント体制を構築している点、(2)新製品開発において、従来製品等に対する環境効率の改善度合いを測る環境アセスメントを導入し、環境効率の10%以上改善という全社目標を課すことで、環境性能改善に向けた研究開発の促進を図っている点、 (3)サンデンフォレスト・赤城事業所において、生産活動と環境保全の両立を実践するとともに、当社が先頭に立って地域の生態系復元にも注力している点、等を高く評価しました。

 また、カーエアコン用コンプレッサーに代表される様に、マテリアルフローコスト会計(※) を活用し、各種製品の生産歩留まりの大幅な改善を実現するとともに、環境対応システムといったサービス分野へも横展開している点、等は他企業の模範となる取り組みとして特筆に値すると評価しております。

 その結果、当社は、「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を、平成18年度に続き、2回連続で受けることになりました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(※) 「マテリアルフローコスト会計」:製造プロセスにおけるマテリアル(原材料+エネルギー)のフローとストックを物量単位と金額単位で測定するシステムのこと(経済産業省HPより引用)。
 【お問い合わせ先】
 企業金融第1部 電話番号03-3244-1125
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