住友精密工業(株)に対し、「地域元気プログラム」・「DBJ環境格付」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、住友精密工業株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:三木伸一、以下「当社」という。)に対し、「地域元気プログラム」と「DBJ環境格付」の両方に基づく融資を実施しました。

 「地域元気プログラム」は、地域ごとの強みや潜在力を活かした成長を後押しするDBJ独自の取り組みです。関西支店においては、「関西先端ものづくり企業サポートプログラム」と「関西地域の商業・物流活性化サポートプログラム」の両プログラムをテーマに、関西地域の最先端ものづくり産業および物流拠点活性化促進等の取り組みを、情報面・資金面からサポートしています。

 また、「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評価、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、国内において圧倒的な地位を誇る航空機の降着装置および熱交換器のほか、省エネ対応ポンプ、オゾン発生機など環境課題の解決に資する各種製品の製造・販売も手掛ける精密加工事業者です。

 本件は、当社が、英国CompactGTL社とともに世界初の商用化を目指す小型GTL(Gas to Liquid)プラント(小型石油随伴ガス液化装置)向けをはじめとするステンレス製触媒反応器の量産化のため、尼崎本社・工場の製造設備を増設するものです。同プラントの商用化により、原油採掘時に排出される随伴ガスの削減による環境負荷低減に加えて、従来開発が困難とされていた深海域や内陸奥部における油田開発の促進が期待されています。同プラントのキーデバイスである同製品の量産化は、関西地域の最先端ものづくり産業の成長に資するとして、関西支店の地域元気プログラム「関西先端ものづくり企業サポートプログラム」の対象として認定し、融資を実施したものです。

 また、今回のDBJ環境格付では、以下の点を特に評価しました。

 (1)GTLプラント向け触媒反応器、LNG気化装置、省エネ対応ポンプ、オゾン発生機、固体酸化物形燃料電池など、広範囲にわたり環境課題の解決に資する製品や技術を開発・提供している点
 (2)各事業所にエネルギー監視システムを導入するとともに、エネルギー使用に係るコストの削減量について目標管理を行うことで、対策の効果を可視化し、環境配慮を促進している点

 
 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、今後も環境経営や地域の成長に資するお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
 関西支店 企画調査課 電話番号06-4706-6455

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