第4回DBJサステナビリティボンドの発行について~5年連続SRI債発行によりSRI債市場発展に貢献~

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、平成30年10月10日に、第4回DBJサステナビリティボンド(第74回MTN)を発行しました。サステナビリティボンドとは、近年欧米を中心に発行が急増している社会的責任投資(SRI)債の一種であり、本件は、DBJとして5回目のSRI債の起債となります。

 DBJは、昭和45年前後の公害対策を皮切りに、これまで約50年にわたり、環境対策事業に対して3兆円以上の投融資実績を有しています。平成16年度には、それまで培ってきた知見をもとに、「DBJ環境格付」融資の運用を開始しました。また、平成23年度には、「DBJ Green Building認証」制度の運用を開始し、環境や社会に配慮した取り組みを金融面からサポートしています(平成30年3月末時点のDBJ環境格付融資累積融資額は1兆3,025億円、DBJ Green Building認証物件数は539件)。

 昨今のSRI債需要の高まりを受け、DBJは平成26年には初のグリーンボンドを、平成27年からはサステナビリティボンドを毎年継続発行しています。今次SRI債で調達された資金は、DBJ環境格付融資を受けた企業向けのファイナンスやDBJ Green Building認証で高い評価を受けた建物、不動産セクターの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価であるGRESB最高位のGreen Starを取得した不動産やREIT、事業法人等向けのファイナンス、再生可能エネルギー分野、又はクリーン交通関連分野でのファイナンスに充当されます。

 本起債は、SRI投資家による継続的な投資ニーズに応えることを企図し、第3回DBJサステナビリティボンドを発行するものです。なお、プロジェクト選定や資金管理等の体制については、外部認証機関であるSustainalyticsよりオピニオンを取得しています。詳細は「DBJ社会的責任投資債(SRI債)」のページをご覧ください。

 本起債では、ASR Vermogensbeheer、Banque Degroof Petercam Luxembourg、Banque Syz & Co、Mutuelle D'ivry、Vanguard Asset Management等のSRI投資家へ販売し、DBJ発行のユーロ建てSRI債としては、過去最大の発行額となりました。投資家属性別販売構成は、中央銀行・公的機関25%、保険・年金14%、アセットマネジャー20%、銀行38%、その他3%となりました。また地域別販売構成は、欧阿中東62%、アジア・太平洋36%、米州(米国オフショアを含む)2%となりました。

 DBJは、サステナビリティ基本方針と第4次中期経営計画で掲げるサステナビリティ経営の一環として、今後も継続的にSRI債を発行していく方針です。企業理念「金融力で未来をデザインします」に基づき、SRI債市場の発展を推進するとともに、環境や社会に配慮した事業を行うお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

[本起債の内容]
発行体株式会社日本政策投資銀行
市場ユーロ市場
発行額700百万ユーロ
期間7年 (2025年10月10日償還)
表面利率0.875%
発行価格99.993%
上場ルクセンブルク証券取引所 Euro MTF
引受主幹事Daiwa Capital Markets Europe Limited
Credit Agricole Corporate and Investment Bank
J.P. Morgan Securities plc
Morgan Stanley & Co. International plc
調印日2018年10月5日
払込日2018年10月10日
債券格付A1: Moody's, A: S&P


【お問い合わせ先】
   財務部 電話番号 03-3244-1820

 

本報道発表文は、当行の社債の発行に際して一般に公表するための記者発表文であり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。また、本報道発表文は、米国を含むあらゆる地域における同社債の募集を構成するものではありません。米国1933年証券法に基づいて登録を行うか又は登録の免除を受ける場合を除き、米国において同社債の募集又は販売を行うことはできません。米国において証券の公募が行われる場合には、米国1933年証券法に基づいて作成される目論見書が用いられます。なお、本件においては米国1933年証券法に基づく登録は行われません。

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