東海地域中核産業支援投資事業有限責任組合によるみのまちや(株)に対するメザニンファイナンスの実施について-特定投資業務を活用した地域活性化支援案件-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)、株式会社十六銀行(代表取締役頭取:村瀬幸雄、以下「十六銀行」という。)、および十六リース株式会社(代表取締役社長:内田篤)が共同出資する東海地域中核産業支援投資事業有限責任組合(注1)(以下「当ファンド」という。)は、みのまちや株式会社(本社:岐阜県美濃市、代表取締役社長:辻晃一、以下「当社」という。)に対し、メザニンファイナンス(注2)を実施しました。

 当社は、2018年4月に機械抄き美濃和紙メーカーである丸重製紙企業組合と、兵庫県篠山市を拠点に古民家リノベーションを手掛ける株式会社NOTEが共同で設立した会社です。当社は、美濃和紙等の観光資源を活用し、美濃市が保有する築約100年の紙商の旧邸宅を和紙のショールームおよび宿泊施設としてリノベーションすることで、美濃市における新たな滞在型、体験型観光の需要創出を目的としております。

 本件は、「和紙とうだつのまち」である美濃市における歴史的資源の利活用を通じた観光振興に資する取り組みを、十六銀行およびALL-JAPAN観光立国ファンド(注3)と協調し、当ファンドを通じて、DBJの「特定投資業務」(注4)を活用して資金面からサポートするものです。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、成長資金に係る市場の創造・発展に向けて、事業者・金融機関・投資家との共同リスクテイクを推進してまいります。


(注1)岐阜県・愛知県に顧客基盤を有する十六銀行とDBJが連携し、優先株式や劣後ローン等の金融サービスを組み合わせながら、地域の事業者へのサポート体制を強化することを目的に、平成28年1月に設立されました。
(注2)
メザニンとは「中二階」を意味しており、資本と負債の中間的性質を有するファイナンスを指します。
(注3)株式会社三菱UFJ銀行が、積水ハウス株式会社、日本航空株式会社、三菱地所株式会社等の事業会社および地方銀行31行と共同出資し、日本全国の観光活性化を通じて地域創生を目指すことを目的に平成30年4月に設立されました。様々な業界のリーディングカンパニーと地域金融機関が連携して投資先の事業サポートを行うことを特徴としており、地域の枠を越えて47都道府県全てを投資対象とした、民間では日本初かつ最大規模の観光立国ファンドです。
(注4)「特定投資業務」とは、民間による成長資金の供給の促進を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用し、企業の競争力強化や地域活性化の観点から、成長資金の供給を時限的・集中的に実施することを企図して設けられたものです。

【お問い合わせ先】
     東海支店業務課 電話番号 052-589-6862

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