「地方都市における地域公共交通の新たなあり方~広域トランスポート・オーソリティの提案~」を発行

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、このたび「地方都市における地域公共交通の新たなあり方~広域トランスポート・オーソリティの提案~」と題した調査レポートを発行しました。

 公共交通は人々の生活を支えるインフラですが、一定の需要がなければ、事業としては成り立ちません。しかし、人口減少による利用者数の減少に加え、2000年代以降の参入規制の緩和後は、一部の都市で路線バスの競争激化が進み、路線の集中する都心部では渋滞の恒常化など都市環境悪化の一因となりました。また、事業者自身も人手不足が深刻化する中で路線維持が難しくなってきています。

 当レポートは、従来は民間主体として運営されてきた公共交通のあり方について、海外や国内のヒアリング等を踏まえて考察を行ったもので、自治体主導のもと、官民が連携してプラットフォームである「広域トランスポート・オーソリティ」を創設することを提案しています。これは、交通の専門人材を配置し、広域ベースで全体最適の路線やダイヤを設定できれば、渋滞などの都市問題の解消、利用者の利便性向上、事業者の路線維持、調整コスト軽減など幅広い効果があるという着想に基づいています。

 当レポートをご希望の方は、DBJウェブサイト「地域・産業・経済レポート(https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2019&cat=report)に掲載していますのでご参照ください。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、地域に役立つ情報発信を積極的に行ってまいります。


【お問い合わせ先】
    地域企画部 電話番号 03-3244-1633
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