SBSホールディングス(株)との中堅・中小物流事業者向け共同投資ファンド設立について-「特定投資業務」を活用し、物流業界における事業承継および地域物流配送網の維持を支援 -

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」)およびSBSホールディングス株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:鎌田正彦、以下「SBSHD」)は、物流業界における事業承継および地域物流配送網維持等の課題解決を目的とする新たなファンド((仮)日本物流未来投資事業有限責任組合、以下「日本物流未来ファンド」)を設立することについて合意しました。

 SBSグループは、あらゆる産業に繋がり、経済活動に必要不可欠な社会基盤のひとつである物流を主要な事業領域としています。SBSHDはSBSグループを統括する企業として、2003年の上場以来M&Aを積極的に進め連結対象企業24社を数えるまでに成長してきました。グループの活躍の場は日本にとどまらず海外にも広がっています。

 DBJは旧日本開発銀行時代より国と緊密に連携しながら、物流分野における物流事業者および物流不動産に関連する投融資を50年以上にわたり行い、我が国物流システムの効率化に貢献してきました。
 
 本件は、主に地方に事業基盤を有する中堅・中小物流事業者において、事業承継や人手不足等の問題に直面している昨今の状況を踏まえ、SBSHDおよびDBJが日本物流未来ファンドを通じて、地域物流配送網の維持および持続可能性の向上、並びにSBSグループの配送網の維持・拡充を図ることを目指すものです。事業承継難等に直面する物流事業者に対して、日本物流未来ファンドより投資を行い、SBSHDおよびDBJのノウハウを活用したバリューアップ施策(収支・財務の改善、コンプライアンス等の体制整備)を通じ、物流事業者の競争力強化を図ります。

 DBJは、本件が物流業界における事業承継問題等の解決を促進する取組であると共に、我が国の物流インフラとして重要な役割を担うSBSHDおよび中堅・中小物流事業者の競争力強化にも繋がるものとして、「特定投資業務」を活用しリスクマネーの供給を行うこととしました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様および社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

<日本物流未来ファンド概要>
   商号 :(仮)日本物流未来投資事業有限責任組合
   設立 :2020年3月上旬(予定)
   本社所在地 :東京都墨田区
   出資者 :SBSHD、DBJ

<スキーム図>

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<SBSグループ概要> (2018年12月31日)
持株会社:SBSホールディングス株式会社(SBSグループ持株会社)
設立:1987年12月
代表者:代表取締役社長 鎌田 正彦
上場:東京証券取引所市場第一部(証券コード:2384)
本社住所:東京都墨田区太平4丁目1番3号 オリナスタワー
資本金:39億円
売上高:2,035億円(連結)
従業員数:17,554名(うち正社員6,979名、連結)



【お問い合わせ先】
   (株)日本政策投資銀行 企業金融第3部  電話番号 03-3244-1584

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