黒部川電力(株)の新姫川第六発電所建設プロジェクトに対する融資

黒部川電力株式会社(本社:東京都千代田区)は、1923年の創立以来、一貫して水力発電事業を手がける、国内でも有数の水力専業電力卸供給事業者(※)です。DBJは、旧日本開発銀行時代より、同社による電力安定供給を資金面で支援してまいりました。

足下、同社は、28,000kWと新規の水路式発電所として国内最大級の規模を誇る新姫川第六発電所の建設を行っています。同発電所の事前調査において複雑な地質(亀裂の多い粘板岩、過大な変位が懸念される蛇紋岩等)の存在が明らかになったため、建設工事に際しては、鹿島建設株式会社(本社:東京都港区)およびコマツ(本社:東京都港区)が共同開発した特殊なトンネル掘削機(NATBM掘削機)が国内で初めて使用される予定です。DBJは、本プロジェクト建設資金に対し長期事業資金を融資しております。

水力は、太陽光や風力といった他の再生可能エネルギーと比較して、出力が安定した電源であり、国が掲げる2030年度のエネルギーミックスにおいても、ベースロード電源として重要な位置を占めています。DBJは、新姫川第六発電所への資金支援を通じて、わが国の再生可能エネルギー導入推進に貢献してまいります。

(※) 電気事業法上は、「発電事業者」となります。