石狩湾新港地域におけるLNG貯蔵設備および発電施設整備への資金供給

札幌市の北方約15Kmに位置する石狩湾新港地域では、北海道瓦斯株式会社(本社:北海道札幌市)が、北海道内唯一の大型LNG(注1)基地である石狩LNG基地を設置しており、同基地内において2基のLNG貯蔵タンク(第1号タンク18万KL、第2号タンク20万KL)のほか、LNG発電所(北ガス石狩発電所。出力計7.8万kW、2018年10月営業運転開始)を所有・運営しています。

また、石狩LNG基地の隣接地では、北海道電力株式会社(本社:北海道札幌市)が、同社初のLNG発電所である石狩湾新港発電所第1号機(出力約57万kW、2019年2月営業運転開始)を設置・運営するとともに、燃料供給設備として石狩LNG基地内に1基のLNG貯蔵タンク(第3号タンク23万KL)を所有しています(注2)。

DBJは、こうした石狩湾新港地域における両社の取り組みが北海道内におけるLNGの安定供給ならびに電源の多様化による電力の安定供給に資するものとして、北海道瓦斯株式会社に対し第2号タンクを対象として、また、北海道電力株式会社に対し石狩湾新港発電所第1号機を対象として、それぞれ融資を行うことで支援しています。

(注1)液化天然ガス(Liquefied Natural Gas)の略
(注2)石狩LNG基地の運営にあたり、北海道瓦斯株式会社と北海道電力株式会社が共同利用に関する基本合意を締結しており、これに基づき北海道電力株式会社が同基地内に第3号タンクを設置しています。