南海電気鉄道(株)に対し、環境格付に基づくシンジケートローンを組成-関西大手私鉄に対する初の環境格付融資-

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、アレンジャー、以下「DBJ」という)は、2008年12月18日、「DBJ環境格付」融資の対象として南海電気鉄道株式会社(代表取締役:亘信二)を選定し、住友信託銀行株式会社(取締役社長:常陰均、アレンジャー兼エージェント)とともに、総額130億円のシンジケートローンを組成しました。本件は、関西大手私鉄に対する初の環境格付融資であるとともに、環境格付を活用した両行による初のシンジケートローン案件です。両行以外にも、環境関連融資に積極的に取り組んでいる金融機関20社が参加しております。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。

 南海電気鉄道株式会社は、極めて公共性の高い鉄道事業と、なんばパークス開発に代表されるなんばの街づくりを中心とした不動産・流通事業を主な事業分野としています。同社は、2008年3月に策定した3か年経営計画「堅進126計画」において環境保全の取り組み強化を第一の目標として掲げ、環境推進部の設置やグループ会社へのEMS展開といった環境経営に本格的に着手しています。
 今回の評価では、(1)環境にやさしい鉄道事業にありながら事業活動によるCO2排出量を2010年度までに3%削減する数値目標を掲げている点、(2)なんばパークスの屋上緑化など環境に配慮した街づくりや護摩壇山「なんかいの森」での植林事業に代表される自然保護活動、を高く評価致しました。結果、同社は「環境への配慮に対する取り組みが先進的」という格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援して参ります。

【お問い合わせ先】

関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455
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