敦賀海陸運輸(株)に対し防災格付を活用した協調融資を実行

~日本海側*での防災格付第1号案件~

 


 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、「防災格付融資」の対象として敦賀海陸運輸株式会社(社長:有馬義一、以下「当社」という。)を選定し、北陸銀行(頭取:髙木繁雄)とともに、協調融資を実行しました。なお、本件は日本海側における防災格付融資の第1号案件になります。

 DBJ防災格付融資は、中央防災会議「防災に対する企業の取組み」の自己評価項目表をベースに独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業を評価・選定した上、当該企業の防災対策事業に優遇金利で融資を行うという「防災格付」の手法を導入した世界初の融資メニューです。

 当社は、敦賀港における港湾運送について中心的な役割を果たしており、各企業がサプライチェーンにわたる防災対策を実施するために必要不可欠な物流事業者として、地域の防災力維持に貢献しています。今回の評価においては、特に、(1)「大規模災害対策要綱」により、事前の対策及び減災、早期回復等のための対策を策定し、不断の見直しを行っていること、(2)災害発生時の組織の機能を明確にしていることに加え、救急救命講習を受けた社員の各部署への配置により初動体制を充実させていること、など従来から災害時の安全な輸送・荷役を最優先に防災体制を整備してきた点、(3)新潟県中越沖地震時の物資輸送による被災地支援や、ロシア船籍「ナホトカ号」の重油大量流出事故時における重油除去の自主的な人的支援実施等の取り組みを高く評価しました。

 今般の協調融資は、敦賀港鞠山南埠頭の港湾エリアにおける新倉庫等の設備投資を対象とするものです。当社は、本業である物流業における防災への取り組み強化を通じ、顧客の事業継続体制の確保にも貢献しており、今回の融資対象事業と併せて、災害時においても重要な港湾物流の防災体制が一層促進されることが期待されます。DBJと北陸銀行は、2000年12月に業務協力協定を締結し、各方面において地域の発展・活性化のために協働で様々な取組を行っておりますが、今後も連携・協力を図りつつ、北陸地域の発展・活性化に向けたお客様の取り組みを積極的に支援して参ります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、今後とも幅広い業種・地域へのDBJ防災格付融資の活用を通じ、防災に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援して参ります。


*本州・北海道における日本海側


【お問い合わせ先】
北陸支店 業務課 電話番号076-221-9875
 

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