株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、2009年11月20日、シンガポール国の最大電力会社Senoko Power(※ 以下、「当社」という。)に対し、劣後ファイナンスを実施しました。
当社においては、規制当局(EMA)による電力自由化の促進、昨今の地球温暖化問題への関心の高まり等を背景として、認可出力の範囲内で高効率化投資(リパワリング)を行っていくことが重要な経営課題と認識されています。こうした中、DBJは、現在の金融市場の状況を踏まえたプロジェクト支援の観点から、当社に対し劣後ファイナンスを供与したものです。
本件は、我が国のエネルギー高効率化技術を有する当社スポンサー企業の関西電力株式会社や九州電力株式会社と海外電力プラント運営ノウハウを有する丸紅株式会社とによる電力小売まで含む新たな海外電力事業展開への貢献にも資するものです。
なお、DBJでは、2008年10月の民営化に伴い、同年12月にシンガポール駐在員事務所を現地法人化し、お客様の海外事業展開についてもサポートするなど、投融資一体型サービス確立に向けて取り組んでおります。
また、DBJは、低炭素社会への移行努力、新興国・途上国の増大するエネルギー需要への対応が急務の中で、これまで国内を中心に数多くの省エネ投資やエネルギーの利用高度化プロジェクト等を通じ、地球温暖化防止プロジェクトへの参画を実施してまいりました。今後とも国内外一体かつ投融資一体型の高度な金融サービスを提供し、地球温暖化防止を始めとする環境・エネルギー分野において、これまでの知見と実績を活かし、お客様の抱える課題に真摯に取り組んでまいります。
※ 1995年、シンガポール国営ユーティリティ局(PUB)から事業が同国国営投資会社Temasekに移管され、Temasek100%保有会社としてSingapore Power Ltdを設立、その傘下の発電・小売事業者として当社グループが設立された。その後、2001年にTemasek直接保有に再編された後、シンガポール電力市場の自由化促進の観点から、2008年9月、国際入札を経て、Temasekから買収コンソーシアム(丸紅株式会社、GDFスエズ、関西電力株式会社、九州電力株式会社等が出資)に当社株式の100%が売却されたもの。
【お問い合わせ先】
企業金融第5部 電話番号03-3244-1620
シンガポール国の最大電力会社Senoko Powerに対し、劣後ファイナンスを実施~リパワリングによるエネルギー高効率化、地球温暖化防止のための環境へも配慮~
2009/11/20
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