「(仮称)大手町1-6計画」に対するシンジケートローンを組成~国内最大級の開発型ノンリコースローンのアレンジメント~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は2009年12月11日に(仮称)大手町1-6計画に対し26金融機関が参加する国内最大級の規模となる総額2,700億円のシンジケートローンを組成しました。

 (仮称)大手町1-6計画は、東京建物株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 畑中誠)及び大成建設株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 山内隆司)が出資する特別目的会社(SPC)である有限会社東京プライムステージが、みずほ銀行大手町本部ビル(現在解体中)及び大手町フィナンシャルセンターの立地する大手町1丁目6番地において、都市再生特別地区の認定を受けて延床面積約198,000平方メートル、高さ約200メートル、38階建の大規模複合ビルを建設する事業です。基準階面積900坪強の最先端オフィス床と最高級ラグジュアリーホテル「アマンリゾーツ」の入居するホテル床を持つ高層ビルの建築に加え、敷地内に約3,600平方メートルの広さを持つ緑地「(仮称)大手町の森」を整備し、地下鉄大手町駅の連絡地下通路の拡幅整備を合わせて行うことにより、国際ビジネス拠点・大手町の更なる発展に資することが期待されます。工事は大成建設株式会社が一括して請け負い、2009年11月に着工し2014年春に竣工する予定です。

 有限会社東京プライムステージは、当該地を2004年2月に取得し、5年強をかけて開発準備をしてきました。DBJは、取得費用の資金調達の組成に携わって以来、当該開発準備を金融面から支援して参りましたが、この度建設工程に移行するに際し、既存ローンのリファイナンス資金、建物の建設資金及び建設期間中の諸費用として必要になる合計2,700億円のローン調達のアレンジメントを行いました。

 2,700億円のローンは以下の通り3層構造となっています。
2,700億円のローン 3層構造

 現状の金融環境下で巨額の開発型ノンリコースローンを調達するために、DBJは最劣後のローンとなるローン3を全額融資するとともにレンダーによる当該事業の開発工程のモニタリングを相当程度引き受け、またローン1にムーディーズからAa3の格付けを取得する等、ローン1及びローン2に多数の金融機関が参加しやすくなる仕組みを構築しました。また、みずほ証券株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 横尾敬介)にコ・アレンジャーとしてシンジケーションの一部を担っていただきました。

 金融市場は引き続き厳しい状況が続いておりますが、多くの金融機関にプロジェクトの実力、希少性をご評価いただき、最終的に26社の金融機関にご参加いただくこととなりました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、お客さまの都市再生事業への取り組みを積極的に支援して参ります。


 【お問い合わせ先】

  アセットファイナンスグループ  電話 03-3244-1714

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