(株)エフピコに対し、DBJ環境格付に基づくシンジケートローンを実施~環境クラブ型シンジケートローン「エコノワ」を組成~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、株式会社エフピコ(本社:広島県福山市、代表取締役:小松安弘、以下「当社」という。)に対し、地域金融機関14行とともに、総額30億円の「環境クラブ型シンジケートローン『エコノワ』」(*、以下「エコノワ」という)を組成しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、スーパーやコンビニ等で使用される食品トレーの製造・販売における業界最大手として、国際社会における拡大生産者責任の高まりをいち早く察知し、包材問屋、小売店、消費者にリサイクルを促す啓蒙活動を継続的に実施することで、食品トレーを自主回収し、エコトレーへと再商品化するエフピコ方式のリサイクル体制をわが国で初めて確立しています。

 今回の格付では、SCM(サプライチェーンマネジメント)を核とした「トレーtoトレー」のリサイクルシステムが、食品トレーのライフサイクル全体に亘る環境負荷低減に貢献していることはもとより、(1)独自の技術開発により、食品トレーの軽量化を実現し、原料・廃棄物のみならず、物流におけるCO2排出量も削減している点、(2)全ての工場で省エネ診断を実施することにより、効率的な機械設備へのリニューアルやレイアウト変更を行い、製造工程におけるCO2排出量を削減している点等、事業活動における環境経営が高く評価された結果、最高ランクの格付を取得しました。

 エコノワは、対象企業が負担している環境費用・環境投資を資金使途としており、環境意識の強い金融機関によって組成されるシンジケートローンです。今回は、地域における環境配慮活動を促進すると共に地域と環境を結びつけるため、今回の融資の資金使途となるリサイクル関連の設備投資を実施する工場が存する地域(北海道・山形・茨城・岐阜・広島・佐賀)を営業基盤とする地域金融機関各行と共に融資を行いました。エコノワとしては過去最多の15行での組成となりました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。

「エコノワ」は、「Ecologyのワ=環境の輪・和・環」という意味であり、
環境クラブ型シンジケートローンの新商品名として商標登録しております
【シンジケートローンの概要】
エージェントDBJ及びもみじ銀行
貸出人DBJ、大垣共立銀行、佐賀銀行、十六銀行、中国銀行、広島銀行、北洋銀行、北海道銀行、もみじ銀行、山形銀行、荘内銀行、常陽銀行、きらやか銀行、筑波銀行、岐阜銀行
金額30億円

 【お問い合わせ先】
  中国支店 業務課   電話番号 082-247-4933

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