ケイテック(株)のMBOに対し、メザニンファイナンスを実施

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、UDSコーポレート・メザニン3号投資事業有限責任組合(略称:UDSメザニンファンド)(注1) を通じ、ケイテック株式会社(本社:宮城県加美郡加美町、代表取締役 野村和正、以下「当社」という。)のMBO(注2)に際して、劣後ローン及び優先株式によるメザニンファイナンスを実施しました。

 当社は、ソニー中新田株式会社の流れを汲む会社であり、ソニーグループからの独立後においては、電子機器の設計・試作・生産、電子機器関係のサービス業務等につきメーカーの系列を問わず受託することを主業としています。

 今回のMBOは、株式会社リサ・パートナーズ系列のファンド等が所有する優先株式を含む全株式を、当社の経営陣が設立したSPCであるKホールディングス株式会社が買い受け、その買取り資金の一部をUDSメザニンファンドが劣後ローン及び議決権のない優先株式により提供するというものであり、長期的な視野に立ち、当社の自立的な成長を企図して実施するものです。

 DBJは、本件MBOファイナンスの実行に際して、(1)ソニーグループ時代から築かれた技術力、(2)メーカーとの共同開発や設計受託から製造・品質管理まで一貫して受注できるというニッチなポジションを生かした競争力、などを評価いたしました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、今後も地域の成長に資するものづくり企業を積極的に支援してまいります。

(注1)DBJ、株式会社三井住友銀行及び三井住友ファイナンス&リース株式会社が共同で組成した、コーポレート・メザニンの引受を行うファンド
(注2)Management Buy-Out:経営陣が自ら会社の株式・事業などをその所有者から買収すること


 【お問い合わせ先】
  企業ファイナンスグループ  電話番号03-3244-1351



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