株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、平成23年2月28日、八千代工業株式会社(本社:埼玉県、代表取締役社長:加藤 正彰、以下「当社」という。)に対し、環境格付融資を実施しました。
「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。
当社は、埼玉県及び三重県に基盤を置き、自動車の部品事業及び完成車事業を展開している中で、高い技術力に裏付けられた環境対応型製品の開発・製造を実施しています。今回の評価では、(1)当社が長年培ってきたタンク製造技術と樹脂加工技術の組み合わせによりエバポ規制(注1)等に対応した「4種6層樹脂製燃料タンク(注2)」を日本で初めて開発し、現在もさらなる薄型化の研究開発を進めている点、(2) 鉄製燃料タンクから「4種6層樹脂製燃料タンク」の生産シフトに伴う産業廃棄物の削減等、研究開発に留まらず、その製造過程においても徹底した環境負荷の低減を追求している点、等を高く評価しました。
また、当社は、上記環境格付の取得とともに、環境格付融資にあたり「地球温暖化対策加速化支援無利子融資利子補給制度」の適用を受けました。本制度は、指定金融機関の「環境格付」を取得し、かつ、CO2排出原単位又はCO2排出量を3年以内に6%以上削減する等の誓約をした企業に対し、地球温暖化対策資金に係る貸出金利に3年間、上限3%の利子補給がなされるものです。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。
(注1)米国における燃料透過量に関する規制値
(注2)最外層に主材のHDPE(高密度ポリエチレン)、次の層にそのリサイクル材層、次いで接着層、バリア層、再び接着層、そして最内層(燃料タンク内部)に再び主材のHDPEという4種6層の樹脂製燃料タンク
【お問い合わせ先】
企業金融第1部 電話番号03-3244-1680
八千代工業(株)に対し、DBJ環境格付に基づく融資を実施~樹脂性燃料タンクの研究開発等を高く評価~
2011/02/28
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