Airbus Ventures Fund III LPへの出資決定について

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、航空宇宙産業のリーディングカンパニーであるAirbus S.E.(本社:オランダ王国、CEO:Guillaume Faury、以下「エアバス社」という。)傘下のベンチャーキャピタルであるAirbus Ventures(本社:米国カリフォルニア州、代表パートナー:Thomas d'Halluin)が新たに組成したファンド「Airbus Ventures Fund III LP」(以下「当ファンド」という。)に対し、三菱UFJリース株式会社および芙蓉総合リース株式会社とともに、出資することを決定し、出資契約を締結しました。

 DBJは、旧日本開発銀行の時代より40年以上にわたり、日本の航空機産業に対する投融資を行い、同産業の成長に貢献してきました。さらに、2017年4月には、宇宙産業への取り組みを拡大すべく「航空宇宙室(Aerospace Office)」を発足し、投融資や情報発信活動を通じ、国内宇宙産業の発展と競争力強化のための活動を進めてまいりました。

 今般、DBJが出資を行う当ファンドを運営するAirbus Venturesは、エアバス社が、将来の航空宇宙分野において変革をもたらす可能性を持つ革新的な技術を有するベンチャー企業に投資することを目的として2015年に設立したベンチャーキャピタルです。自動化、電動化、次世代コンピューター、先進的素材などの技術を対象に、先端技術に対する深い知見、シリコンバレーを中心とする多数のベンチャーファンドとの協働、エアバス社やグループが有するネットワークなどを活用した投資後の積極的なバリューアップ活動を軸に、世界各地で投資活動を推進しています。その中で日本はアジアパシフィック地域における中核拠点と位置づけられており、東京にオフィスを構え、日本のベンチャーに対する出資および出資後の海外市場への展開支援を積極的に行っております。

 DBJは、航空宇宙分野での取り組みをさらに強化すべく、当ファンドへの出資を通じ、航空宇宙分野におけるグローバルなイノベーションの動向を把握し、先進的なノウハウを獲得することで、我が国の航空宇宙産業の更なる成長とイノベーションの創出に取り組んでいきます。また、当ファンドが投資対象とする技術は、航空宇宙産業に限らず、幅広く様々な産業にインパクトを与えることが期待されることから、技術の利活用の支援を通じ、他産業の成長支援や地域の活性化にも活用してまいります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、我が国産業の発展、イノベーションの創出に貢献してまいります。




【お問い合わせ先】
    企業金融第2部  電話番号 03-3244-1670

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