みやぎ地域価値協創投資事業有限責任組合による
(有)岩崎牧場への融資実施について
~資本的劣後ローンを活用し財務基盤の強化を支援~

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)および株式会社七十七銀行(以下「七十七銀行」という。)が共同出資する「みやぎ地域価値協創投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、有限会社岩崎牧場(本社:宮城県遠田郡涌谷町、代表取締役社長:岩崎喜市、以下「当社」という。)に対して融資を実施しました。

 当ファンドは、2018年9月にDBJと七十七銀行にて、地域の持続的な経済発展に向けた成長資金等を供給することを目的として設立されました。

 当社は、500頭以上の成牛を飼養する宮城県内でも最大級の畜産場を有し、主に生乳を生産しております。宮城県内においては酪農家の高齢化に伴う離農の増加等を背景として生乳需給が逼迫するなか、当社は地域への生乳供給安定化に貢献すべく年間生乳出荷量1万トンを超えるギガファーム規模への事業拡大を目指しております。

 当社は、生乳の供給量増加のみならず、労務負担の軽減や品質の安定化も兼ね備えた大規模設備投資を計画しており、飼養頭数の倍増に加え、国内でも屈指の最新鋭の搾乳ロボットを今後導入する予定です。本件融資は、かかる大規模設備投資の実施にあたり、当ファンドが土地整備資金等を資本的劣後ローンとして供給することにより、当社の生産能力拡大に向けた財務基盤強化を支援するものです。なお、当社に対する資本的劣後ローンのための当ファンドに対するDBJ の出資については、地域経済の活性化や企業の競争力強化に資する成長資金を集中的に供給するものとして、「特定投資業務」(注)を活用します。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも地域経済の活性化、競争力強化に向けた地域のお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

 (注)「特定投資業務」とは、民間による成長資金の供給の促進を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用し、企業の競争力強化や地域活性化の観点から、成長資金の供給を時限的・集中的に実施することを企図して設けられたものです。

【当ファンドの概要】
 (1)名称 みやぎ地域価値協創投資事業有限責任組合
 (2)規模 30億円
 (3)設立 平成30年9月28日
 (4)出資者 無限責任組合員(GP): DBJ地域投資(株)
有限責任組合員(LP): DBJ、七十七銀行
 (5)期間 投資期間5年間、存続期間12年間

【当ファンドのスキーム図】

ファンド画像.png















【お問い合わせ先】
   東北支店 業務第一課ファンド業務グループ 電話番号 022-227-8183

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