(株)西武ホールディングスグループが実施する
ポストコロナ時代の需要変化を捉えた
成長投資に関し、優先株式引受により支援
-「特定投資業務」を活用した成長戦略実現支援-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社西武ホールディングス(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:後藤高志、以下「当社」という。)のグループ中核会社である西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、代表取締役社長:喜多村樹美男、以下「西武鉄道」という。)、株式会社プリンスホテル(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:小山正彦、以下「プリンスホテル」という。)がそれぞれ発行する優先株式の一部につき、「特定投資業務(注1)」の一類型である「新型コロナリバイバル成長基盤強化ファンド」を活用して引き受けることといたしました。

 当社グループは、主要事業である都市交通・沿線事業、ホテル・レジャー事業が新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」という。)の影響を受ける中、社会インフラである公共交通の維持等に必要不可欠な事業運営に最優先で取り組みつつ、ポストコロナ時代の成長を見据えての経営改革にも並行して取り組んでおられます。
 かかる状況下、DBJは、公共交通の維持という社会インフラ事業としての使命を遂行する当社グループへの支援の一環として、新型コロナへの対処として財務基盤を強化し、ポストコロナ時代の成長を見据えた取り組みを進める目的で発行される優先株式を引き受けることと致しました。
 当行は、当社グループによる以下の取り組みについて、ポストコロナ時代を見据えた成長投資と評価し、「新型コロナリバイバル成長基盤強化ファンド(注2)」の対象としております。

西武鉄道による、メットライフドームのボールパーク・スマートスタジアム化や、西武園ゆうえんちの新コンセプト導入による全面的リニューアル、および、駅直結の大型商業施設「グランエミオ」を核とした開発を通じた、同社の重要拠点である所沢エリアのエンターテインメントエリア化による沿線価値向上や、「暮らす・働く・学ぶ・遊ぶ」の生活4要素が全てそろった地域住民の利便性向上を目指す取り組み。
プリンスホテルによる、ICTやAI技術を活用した新たな設備・取組みと、同社がこれまで培ってきたホテル運営ノウハウとを融合させ、次世代型ホテルブランド「プリンス スマート イン」を開発し、ニューノーマル時代にあわせた「人との接触機会の低減」の実現と、デジタル世代を中心としたプリンスホテルにとって新たな顧客基盤の獲得を目指す取り組み。

 DBJは、特定投資業務の「新型コロナリバイバル成長基盤強化ファンド」を活用し、新型コロナによる影響を受けた企業の迅速かつ着実な回復・成長を支援してまいります。


(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化および我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注2)「特定投資業務」について、新型コロナによる影響を受けながらも新事業開拓や異分野連携等を行う企業の迅速かつ着実な回復・成長を支援するため設置した資金枠です。

お問合せ先

日本政策投資銀行 都市開発部
電話番号 03-3244-1710

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