株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、北米でサステナブルな農業に供する資産を投資対象とするEquilibrium Capital Management, Inc(本社:米国オレゴン州、CEO: Dave Chen、以下「Equilibrium社」という。)の運営する太陽光・人工光併設型グリーンハウス(Advanced Greenhouse:以下「AGH」という。)を投資対象とする2号ファンドである「Controlled Environment Foods Fund II, LLC」(以下「当ファンド」という。)に対し、アジアで最初の投資家として出資することを決定し、出資契約を締結しました。
当ファンドの保有するAGHは、ハウス内で環境制御、養液栽培技術を駆使し環境配慮型農業を実現する欧州発祥の施設です。従来型のハウスと比較して、建屋の高さを活かした空間面積の拡張による土地の有効活用、閉鎖環境内での水資源の有効活用、循環システム利用に伴う水質汚染の低減、併設施設からの廃熱・廃Co2利用等による環境負荷の低減などが可能となります。また、世界的な食糧需要の量的および質的増加、気候変動に伴う資源の制約等が社会問題となる中で、立地特性に左右されない性質を有していることから、米国での導入が進むとともに今後、本邦を含む世界各国での展開が期待されております。
当ファンドを運営する Equilibrium社は、2007年の設立より一貫して農業のサステナビリティに重点を置いた活動を展開し、農業関連インフラ(Water, Waste and Energy)など新規性の高い投資分野を切り拓いてきたことで、業界独自の地位を確立しています。その過程において、投資活動を通じた水質資源およびエネルギー利用率の向上、Co2排出削減、雇用創出促進等を実現するESG投資・インパクト投資の概念を取り入れております。
DBJは、当ファンドへの出資を通じ、アグリフード分野におけるグローバルな動向を把握するとともに、海外のベストプラクティスから先進的なノウハウを獲得し還元することで、我が国の食農産業の成長に寄与することを目指します。また、当社の掲げるサステナブルな農業への更なる理解を通じて、持続可能な社会の実現に向けたお客様の取り組みを支援してまいります。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、我が国食農産業の抱える課題の解決をファイナンス面からサポートし、更なる発展に貢献してまいります。
【お問い合わせ先】
企業金融第3部 電話番号 03-3244-1990