株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」(2020年12月8日閣議決定)に基づき、今般、「特定投資業務(注1)」の一類型として、グリーン社会の実現に資する事業等への取り組みを重点的に支援することを目的に、「グリーン投資促進ファンド」(以下「当ファンド」という。)を設置しました。
当ファンドは、2050年カーボンニュートラルを目指す政府の施策を推進すべく、グリーン社会の実現に資する事業等への取り組みに対して資本性資金(エクイティ‧メザニン)の供給を一層強化していくために設置したものであり、民間金融機関等と協働しつつ、以下のような事業等を幅広く支援していくことを想定しております。
<取り組み例>
① 再生可能エネルギー事業
② 低燃費技術を活用した事業
③ 次世代型蓄電池事業
④ 脱炭素化又は大幅な低炭素化に資する事業
⑤ 多排出産業における、脱炭素化又は大幅な低炭素化への移行に係る投資
⑥ その他カーボンニュートラルに資する事業等
今般、高性能な急速充電器の設置推進等を通じた、電気自動車等の更なる普及に向けた充電ネットワークの拡充を進める㈱e-Mobility Powerに対する出資を決定し(2021年2月12日プレスリリース参照)、当ファンドの第一号案件となりました。
DBJは、欧州の洋上風力発電事業向けファイナンスへの参画、本邦初となる「キャピタルリサイクリングモデル(注2)」を活用した風力発電ファンドの創設など、再生可能エネルギー分野におけるファイナンスのフロントランナーとしての役割を果たしてきました。また、低炭素技術の開発・普及や社会経済構造の低炭素化などの分野においても、様々な案件に対する投融資への参画によってイノベーションを後押しし、「脱炭素社会」の実現にも貢献してきております。こうした取り組みを通じて培ってきた経験・知見を、当ファンドの運営にも活用してまいります。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。
(注1)民間による成長資金供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的‧集中的に供給する業務です。
(注2)資本効率の向上を目指し、既に保有・運営する複数の風力発電施設を、本ファンドへ売却することで投下資金の一部を回収し、それを新たな風力発電施設の開発や風力発電事業への投資に振り向けることを通じたビジネスの循環的拡大を想定したビジネスモデル。
以 上
【お問い合わせ先】
経営企画部 広報室 電話番号03-3244-1180