株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:坂本信介、以下「三菱UFJキャピタル」という。)が運営する三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合、田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:上野裕明)およびひまわり製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田澤博実)とともに、DTアクシス株式会社(以下「DTアクシス」という。本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小島 尚之)への出資を実行いたしました。
DTアクシスは、アプリを活用した医療機器分野の研究開発・販売を促進することを目的に設立された企業です。開発プロジェクトの第一号として、認知行動療法に基づくうつ病治療用アプリである「MTD-810」の医療機器製造販売承認取得を目指した臨床開発および販売に関する権利を田辺三菱製薬株式会社より導入しており、2021年内に「MTD-810」の第2相臨床試験を開始することを目指しています。コロナ禍において、うつ病患者の増加により大きな社会的損失が懸念される中、本件はうつ病に対する新たなデジタル治療の開発を企図するものであり、社会的意義の高い取り組みです。
DBJは、オープンイノベーションを通じて製薬会社の有望なシーズの開発を加速させるDTアクシスのこのような取り組みが、デジタル治療という革新的な治療手段の確立により、DTアクシスのみならず、我が国の産業競争力の強化に資するものと評価し、DBJの「特定投資業務」(注1) の一類型として創設した「DBJイノベーションエコシステム活性化ファンド」(注2)を活用して出資を行いました。
DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。
(注1)「特定投資業務」は、民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化および我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注2)「DBJイノベーションエコシステム活性化ファンド」は、「特定投資業務」について、Society5.0の世界に先駆けた実現、イノベーションエコシステムの構築に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。
【お問い合わせ先】
企業金融第6部 ヘルスケア室 電話番号 03-3244-1730