「復興とは何か ~あらためて問われる創造的復興~」の公表について

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、調査レポート「復興とは何か」を公表しました。

 危機や災害からの復興は、多くの場合、国、都市、地域そして社会の変革、新たな成長のきっかけや原動力となってきました。1923年の関東地震からの帝都復興では、工業化・自動車時代と人口増加を踏まえた近代都市のインフラ構築を目指し、その時に掲げられた復興の理念が「創造的復興」でした。この創造的復興は、日本の近年の災害からの復興理念として引き継がれています。また、同理念は、国連仙台防災枠組(2015-2030)の中核概念の一つ、「より良い復興(Build Back Better)」としても位置づけられ、いまや世界共通の価値観となっています。しかしながら、復興という言葉に対する法的な定義はありません。

 本レポートでは、この法的な定義がなされていない復興の実像に迫るべく、復興の定義に関する内外検討状況(第2章)、産業復興の観点(第3章)から考察しました。産業復興の考察では、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震震災における企業や産業の具体的な事例分析を行いました。また、足下の新型コロナウィルス感染症からの各国復興戦略(欧州:グリーン・リカバリー(脱炭素、ESG、気候変動対策)、米国:ビルドバックベター(国家再建)、中国:健康シルクロード)を視野に入れ、考察並びに総括をしました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、災害レジリエンス向上に貢献してまいります。



【お問い合わせ先】
   産業調査部 / サステナビリティ企画部  
   電話番号 03-3244-1840

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