DBJ Green Building認証において木材利用を評価
-建築物の脱炭素化・森林ストックの適切な有効活用を支援-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、一般財団法人日本不動産研究所(本社:東京都港区、理事長:日原洋文)の支援を受けてDBJ Green Building認証のスコアリングシートの改訂を実施し、日本の不動産の環境認証制度として初めて、不動産における木材利用の取り組みを評価する仕組みを導入しました。改訂において加点要素となる主な点は以下のとおりです。

(1)単位面積当たりの木材利用量が一定の値以上の場合
(2)木質材料の活用によって断熱性向上に寄与している場合
(3)木造建物の長寿命化に向けた維持保全の取り組みを実施している場合
(4)地域産材等を活用している場合
(5)木質材料特有の取り組みを含む長期修繕計画を策定している場合 他

 パリ協定をはじめとする世界的な脱炭素施策の進展を受け、不動産部門においても、建物の利用時のみならず、資材の製造過程や廃棄時を含むライフサイクルを通して発生するCO2を削減することへの期待が高まっています。木材は、大気中からCO2を取り込み炭素として固定し、また、鉄やコンクリート等の資材に比べて製造や加工に要するエネルギーが少ないことから、その建築利用は、不動産部門のライフサイクルCO2の削減につながると期待されます。さらに、伐採適齢期を迎えた森林ストックの活用や、林業サプライチェーンの整備にも資するため、ESGの観点からグリーンビルの要素として有力であること等を考慮し、今般の改訂を実施しました。

 DBJは、2011年のDBJ Green Building認証の創設以来、多くの関係者と連携してESG不動産の普及に努めてまいりました。DBJは、今般の制度改訂を通じ、従来コスト等が普及の障害となっていた中高層建築や商用不動産における木材活用を後押しするとともに、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、不動産のサステナビリティ向上の実現に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

改訂後のスコアリングシートはこちらからご覧ください。



【お問い合わせ先】
   アセットファイナンス部 電話番号 03-3244-1714

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