(株)シンク・アイホールディングスに対する融資の実施について
-イノベーション創出に向けた戦略的取り組みを金融面でサポート-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社シンク・アイホールディングス(本社:福岡市、代表取締役・CEO:京谷忠幸、以下「当社」という。)に対し、国立大学法人神戸大学(学長:藤澤正人、以下「神戸大学」という。)との共同プログラムに関する融資を実施しました。

 当社は、半導体製造装置を含む産業用機械製造や、生産技術に関するソリューション提供等を営む株式会社ピーエムティーを中核子会社とする持株会社です。ロボティクスやライフサイエンスを始めとする幅広い分野で、外部連携等を通じたオープンイノベーションを促進するとともに、日本の匠・高度技術の承継とその錬磨による社会・産業の発展を目指し、M&Aによる事業承継支援にも取り組んでいます。

 今般、当社はオープンイノベーションの新たな形として、神戸大学と協力し、大学の研究者に対して資金を拠出するとともに、ハンズオン支援を行うことで、研究シーズの事業化および社会実装を目指す、「未来共創ビジネスプログラム」(以下「対象プログラム」という。)を立ち上げました(注1)。対象プログラムは、大学と共同で有望な研究シーズを発掘および育成し、当社の既存事業や事業承継先の事業と融合させることで、イノベーションの創出と当社グループの一層の成長を促進する先進的な取り組みです。
 
 この取り組みをはじめ、当社は、外部連携の強化や新たなイノベーション創出の枠組み構築等を企図した戦略的な投資等を行うことで、自社の事業基盤を強化するとともに、地域における産業基盤の強化および地域社会の持続的な発展に貢献することを目指しています。

 本件は、このような当社の取り組みを独自の事業戦略として評価した上で、対象プログラムへの資金拠出を資金使途として融資を実施したものです。DBJと当社は、今後もビジネス・技術イノベーションの創出、産業基盤の強化、地域経済・社会の発展に資する取り組みに向け、情報交換や検討を進めてまいります(注2)。また、DBJでは第5次中期経営計画において、「GRIT戦略」(注3)を推進することとしておりますが、本件融資は、地域におけるイノベーションへの取り組みとして、「GRIT戦略」にも繋がるものです。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、イノベーションの創出や産業基盤強化に資するお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

 (注1)2021年9月1日付当社ニュースリリースhttps://www.thinqihd.co.jp/assets/pdf/newsrelease210901.pdf

 (注2)DBJと当社は、当社の投資案件等に関する情報交換についての機密保持等を定めた覚書を締結しています。

 (注3)「GRIT戦略」とは、G:グリーン社会の実現、R:しなやかで強い安心安全な地域・社会や産業基盤の構築、I:事業化可能と評価できるイノベーションへの取り組み、T:現在の事業基盤を前提とした以降に向けた戦略的取り組み、を表すもので、第5次中期経営計画においてDBJグループが重点的に取り組む分野を示したもの。

【お問い合わせ先】
  九州支店  電話番号 092-741-7736

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