(公財)東京都医療保健協会に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に基づく融資を実施
-最高ランクの格付を2回連続で取得、高度な医療機能の提供と防災及び事業継続への取り組みを評価-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、公益財団法人東京都医療保健協会(所在地:東京都練馬区、理事長:飯田修平、以下「当法人」という。)に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に認定し、融資を実施しました。

 「DBJ ビジョナリーホスピタル」は、公益財団法人日本医療機能評価機構(所在地:東京都千代田区、理事長:河北博文、以下「JQ」という。)による「病院機能評価」の認定(注)を受けた病院を対象に、DBJが開発した独自の環境評価・BCM評価システムにより、環境配慮、または防災及び事業継続対策に優れた病院を「DBJビジョナリーホスピタル」として評価・選定するという、JQの「病院機能評価」とDBJの「環境格付」「BCM格付」の専門手法を組み合わせた世界で初めての融資メニューです。

 当法人は、「職員が働きたい、働いてよかった、患者さんがかかりたい、かかってよかった、地域が在ってほしい、あるので安心、といえる医療を行う」ことを経営理念とし、地域医療の中核的な役割を担う練馬総合病院(以下「当院」という。)等を運営する公益財団法人です。当院は、地域における信頼関係を軸に、質の高い医療を提供しており、有事における診療機能の継続・早期再開を目指し、防災及び事業継続対策にも積極的に取り組んでおります。

 今回の評価では、以下の点を高く評価しました。

(1) 経営層が参加する経営企画会議にてオールハザードのリスクを協議し、ボトルネックの見直し等を行っていることに加え、各部の職員が双方にコミュニケーションをとりながら有事の業務フロー図を作成するなど、経営層と現場職員が一体となって事業継続力の向上に努めている点
(2) 有事の対応患者数の想定や必要な経営資源の洗い出しを通じて、重要業務の必要十分性を検証していることに加え、想定シナリオ別に財務分析を行った上で有事の資金計画を策定するなど、事業継続の実効性確保に繋がる精緻な分析を実施している点
(3) 当法人が主体となって「練馬医療情報保全ネットワーク」を構築し、地域における有事の医療情報連携を促しているほか、講演会等を通じて事業継続に係る当財団の知見を積極的に発信し、地域や医療業界全体の防災・事業継続力向上に貢献している点

 その結果、当法人は2回連続で「防災及び事業継続への取り組みが特に優れている」という最高ランクのBCM格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注) JQは、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が、適切に実施されているかどうかを中立的、科学的、専門的な見地から評価を行う「病院機能評価事業」を行い、評価の結果、一定の水準に達したと認められた病院に対して認定書を発行しています。2021年6月時点において、全国の病院の約25%の病院が認定を受けております。

【お問い合わせ先】
  企業金融第6部ヘルスケア室  電話番号 03-3244-1730

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