Proterra Investment Advisors（Singapore）が運営する食農ファンドへの出資決定について

　株式会社日本政策投資銀行（以下「DBJ」という。）は、Proterra Investment Advisors (Singapore) Pte. Ltd.（本社：シンガポール、Managing Partner： Tai Lin、以下「Proterra社」という。）が運営する食農特化型のプライベートエクイティファンド（以下「当ファンド」という。）に対し、本邦で最初の投資家として出資することを決定し、出資契約を締結しました。

　当ファンドを運営する Proterra社は、2010年よりアジア地域の食農企業への投資を開始し、これまでに20社以上の投資実績を持ちます。投資先企業に対しては、自社のグローバルなネットワークの活用により、販路・調達先の開拓、M&A等のアライアンス構築、社内ガバナンス体制の構築といった支援実績を有しており、アジア地域の食農セクターにおける地位を築いてきました。

　当ファンドは、アジア地域の中高所得者層の増加、食品ニーズの多様化を捉えた、成長企業を投資対象としています。近年の健康・環境意識の高まりを背景に、植物性由来の卵、オーツミルクといった代替食品や高付加価値食品を製造する企業への投資を進めており、アジア地域における食の持続性への貢献が期待されます。

　DBJは、当ファンドへの出資を通じ、海外の食のトランジションにおけるグローバルな動向を把握するとともに、先進的なノウハウを獲得し還元することで、我が国の食農産業の成長に寄与することを目指します。

　DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします～金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します～」に基づき、我が国食農産業の抱える課題の解決をファイナンス面からサポートし、お客様の取り組みを積極的に支援してまいります。