ウィルポート（株）に対する優先株式引受について
ー「特定投資業務」を活用した地域密着型ラストワンマイル配送事業者の成長支援ー

　株式会社日本政策投資銀行（以下「DBJ」という。）は、ウィルポート株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：藤原康則、以下「当社」という。）が発行する優先株式につき、「特定投資業務」（注）の一類型である「DBJイノベーション・ライフサイエンスファンド」を活用して引き受けることといたしました。

　当社は、独自の運送事業者ネットワークや物流配送管理システムといった強みを背景とし、消費者が小売店店頭やネットスーパーで購入した商品をそのエリアに密着し担当する配送ドライバーが代わりに自宅まで即日配達する「お届け事業」を中心に業容を拡大してきました。当社は、この度増資を行うことで、当社新事業である「買い物代行事業」向けのアプリケーションや、配送ドライバー向けのルーティングシステムの開発を通じ、消費者の利便性向上のほか、配送効率向上や将来的な主婦パート層等のドライバー起用も見据えた機能拡充に取り組んでいます。

　DBJは当社の取り組みが、ラストワンマイル配送領域における地域物流インフラ強靱化に資するほか、時代ニーズに即した配送労働力配置の最適化を通じた当社の競争力強化、ひいては我が国の経済社会の活力の向上に寄与するものと評価しております。これを踏まえ、「特定投資業務」を活用し、当社が発行する優先株式を引き受けることにより、当社の経営の革新に向けた取り組みを支援することといたしました。

　DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

（注）「特定投資業務」は、民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資（産投出資）を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。