リコーリース(株)に対し、DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローンの実行

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、リコーリース株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村徳晴、以下「当社」という。)に対し、DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローン(以下「本ローン」という。)を実行しました。

 本ローンは、Loan Market Association等が策定した「サステナビリティ・リンク・ローン原則」(以下「SLLP」という。)及び環境省が策定した「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」(以下「環境省ガイドライン」という。)に基づき、貸付人であるDBJが対話を通じて借入人のサステナビリティ経営の高度化に資する適切なキー・パフォーマンス・インディケーター(以下「KPI」という。)とサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下「SPTs」という。)の設定を支援するとともに、貸付期間中の定期的な対話によりSPTsの達成に向けた伴走支援を行う融資メニューです。

 当社は、『循環創造企業へ』という中長期ビジョンのもと、事業を通じた4つのマテリアリティ(「クリーンな地球環境をつくる」、「豊かな暮らしをつくる」、「持続可能な経済の好循環をつくる」「ハピネスな会社、そして社会をつくる」)への取り組みによって、社会課題の解決、企業価値の向上を図るサステナビリティ経営を実践しています。

 本ローンでは、マテリアリティのひとつである「クリーンな地球環境をつくる」に係る取り組みを評価・支援すべく、以下の2つのKPI・SPTsを設定しました。当社は、事業活動によるCO2排出量削減に向け、リコーグループとして認定を取得したSBTイニシアチブによる「1.5℃目標」に沿って、2030 年までにCO₂排出量63%削減(2015 年度比)、2050 年にはゼロとする中長期目標を掲げているところ、それらに対する中間目標となる2026年度の目標CO₂排出量を、本ローンを通して初めて公表しました。

 なお、本ローンに関するSLLP、環境省ガイドラインへの適合性及びサステナビリティ戦略とKPI・SPTsの整合性については、株式会社日本格付研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙木祥吉)の第三者意見を取得しています(注)。

KPI SPTs
CO2排出量(スコープ1、2) 2026年度までのCO2排出量(スコープ1、2)を、設定値以下とすること。設定値は、次のとおり(単位:t-CO2)。
2021年度:814.5、2022年度:773.8
2023年度:728.4、2024年度:683.0
2025年度:637.6、2026年度:592.2
CDP気候変動スコア CDP気候変動スコアにおいてリーダーシップレベル(A、A-)を維持すること。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、サステナビリティ経営の実現に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注)詳細は株式会社日本格付研究所のウェブサイトをご覧ください。
    https://www.jcr.co.jp/



【お問い合わせ先】
   企業金融第2部 電話番号 03-3244-1667

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