近鉄グループホールディングス(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施
―近鉄グループとして最高ランクの格付を10年連続取得―

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、近鉄グループホールディングス株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:小倉敏秀、以下「近鉄GHD」という。)の子会社であり、近鉄グループの中核事業会社である近畿日本鉄道株式会社(以下「近畿日本鉄道」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づき評価を実施し、かかる格付に基づき近鉄GHDに融資を実施しました。
 
 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 近鉄グループは、運輸、不動産、流通、ホテル・レジャーなど多様な事業を擁しており、公益性の高い運輸事業を中心に徹底した安全対策に取り組むとともに、多様な場面を想定した訓練を実施するなど高度な事業継続活動を実践しています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 激甚化する気象災害に対応するため、今年度新たに気象災害版BCPを策定し、自社の防災力強化に努めるとともに、自治体との協定や協議、共同訓練を通じて、事業エリアの防災力向上にも貢献している点
(2) 有事における鉄道事業の継続のため、路線ブロックごとに復旧ステージを適用することで復旧時間を管理し、複数の電力供給源確保や主要部材の在庫確保など各ステージにおけるボトルネック対策を実施するなど、効果的な早期復旧戦略を有している点
(3) 非対面での異例事態対応訓練やエリアごとの部門横断訓練、セキュリティインシデントに特化した訓練など、多様なシナリオの訓練を継続的に実施することで、事業継続の実効性向上に精励している点

 その結果、近畿日本鉄道は「防災及び事業継続への取り組みが特に優れている」という格付を取得しました。なお、近鉄グループは「DBJ BCM格付」の最高ランク10年連続取得となりますが、これは関西地域に本社を置く企業としては初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455

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