大内新興化学工業(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、大内新興化学工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大内茂正、以下「当社」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、昭和6年に有機ゴム薬品の初の国産化に成功して以来、有機ゴム薬品のパイオニア企業として、国内トップメーカーの地位を築いている化学メーカーです。また、90年の長きにわたり有機イオウ化合物に関する分野で培った技術力をベースに、果樹用抗菌剤、医薬品原薬、環境薬剤等の幅広い分野に事業展開しております。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 代表取締役社長をトップとするBCM委員会において、各拠点で洗い出したリスクを評価の上で全社対応リスクを特定し、低減に向けた取り組みを推進するとともに、防災及び事業継続の取り組みを網羅的に確認する点検表を用いて棚卸を行い、マネジメントレビューの場で進捗管理を実施するなど、防災力及び事業継続力の高度化に向けたPDCAサイクルを構築している点
(2) 顧客の要請等を加味した精緻な分析の上で重要業務を選定し、その実現に向けて複数の戦略を有していることに加え、取引先とリスク情報を共有して、戦略在庫の確保や製品へ使用可能な水準を満たす原料代替先の事前選定を行うなど、事業継続の実効性確保に向けた具体的な施策を展開している点
(3) 緊急時の行動指針の一つに「地域貢献活動の推進」を掲げ、災害発生時には消火やボランティア活動を実施しているほか、消防団協力事業所の認定を受けて人材リソースを提供するなど、地域防災への貢献に向けた仕組みを有する点

 その結果、当社は「防災及び事業継続への取り組みが優れている」という格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
東北支店 電話番号 022-227-8181

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