株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)はエクセルギー・パワー・システムズ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:ムセル・マイク・イグナス、以下「当社」という。)に対して、関西電力株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、三井住友信託銀行株式会社とともに、追加出資を実行しました。
当社は、放熱性を著しく高めた独自の構造により超高速で充放電が可能なエクセルギー電池(以下「当電池」という。)を開発、当電池の活用により革新的なエネルギーソリューションサービスを提供するスタートアップ企業です。
当社は再生可能エネルギー(以下「再エネ」という。)比率の急速な高まりにより電力系統の不安定化が社会課題となっている英国・アイルランドにおいて、当電池を現地工場等の大規模電力需要家向けに納入し、現地送電会社と連携しながら電力需給調整サービスを展開しております。DBJは2020年4月の初回出資以降、当社に対しハンズオンによる事業構築支援を実施してきました。
今後、日本においても、カーボンニュートラルの流れを受け、再エネ比率の上昇とそれによる電力系統の不安定化が予測されております。そのため電力系統を安定化させるための需給調整市場が2024年には本格的に開設される見通しです。再エネ先進国である欧州において調整力サービス提供実績を持つ当社は、現在、日本参入に向けた実証実験を進めております。
DBJは、当社への出資に関して、当電池の開発及び事業化を支援することにより、当社の競争力強化及び電力市場安定化を通じた我が国の経済社会の活力向上に資するものであることから、「特定投資業務(注1)」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注2)」を活用し投資を実行しました。DBJは、当社及びステークホルダーと密に連携しながら、「再エネ主体のエネルギー供給」というイノベーションの社会実装を主体的に促進してまいります。
DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。
(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。
【お問い合わせ先】
業務企画部 イノベーション推進室 電話番号 03-6311-5048