(株)日本触媒に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施―4回連続で最高ランクの格付取得、環境貢献製品の拡大に向けた取り組みを支援―

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社日本触媒(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:野田和宏、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューです。

 当社は、「Techno Amenity 私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」という企業理念のもと、世界をリードする技術の開発に取り組む化学メーカーです。日本で初めて無水フタル酸の工業化に成功して以降、触媒技術に代表される独自の技術開発を通じて、現在では、おむつに使われる高吸水性樹脂や、テレビやスマートフォン等の液晶ディスプレイに使われる光学材料用アクリル樹脂に代表される優れた製品群を有しています。
 また、かねてより、製品のライフサイクル全体に亘って「環境・安全・健康」を確保し、社会からの信頼を深めていくという「レスポンシブル・ケア活動」を基盤とした堅実な環境経営を推進しています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 社長をトップとするテクノアメニティ推進委員会にて中長期な成長戦略を検討した上で、国内外の生産子会社を含めた環境マネジメントシステムを通じて中期経営計画に紐付く目標を展開し、グループ一体となって経営戦略と整合した環境経営を推進している点
(2) 製品ライフサイクル全体の環境負荷低減に向けて、社内審査会によるアセスメントを経て環境貢献製品を認定し、その売上拡大に向けた中長期目標を設定しているほか、環境貢献量を算出して製品の環境価値を可視化するなど、製品・サービスを通じた社会課題解決に注力している点
(3) 2030年の長期ビジョン「TechnoAmenity for the future」にて自社のありたい姿を明確化し、その実現に向けた具体的なアクションとしてポートフォリオ変革を掲げ、水素の利用拡大やCO2の回収などの新たな社会価値の創造に資する研究開発を加速している点

 その結果、当社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という格付を取得しました。

 また、本件では、当社グループ中期経営計画「TechnoAmenity for the future-I」における数値目標「2024年度における環境貢献製品売上収益を550億円にする」をKPIとして設定いたしました。このKPIの達成状況に応じた融資条件を設定することで、社会課題解決と企業価値向上との両立を目指す当社の取り組みを支援します。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455

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