(株)アストロスケールホールディングスに対し「Society5.0挑戦投資制度」を活用した投資を実施
-持続可能な宇宙環境の確保に貢献する軌道上サービスの実現を支援-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼CEO:岡田光信、以下「アストロスケール」という。)に対して、「Society5.0 挑戦投資制度(注 1)」を活用した出資を実施しました。

 アストロスケールは、持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)の除去を含む軌道上サービスに取り組むスタートアップ企業です。衛星データは、通信、測位、観測等のサービスにおいて、既に全世界的な社会インフラとして必要不可欠なものになり、その依存度は更に高まるばかりです。一方、スペースデブリは指数関数的に増加しており、人類が宇宙活動を継続していくために早急な対策が必要な状況にあります。同社は、運用終了後の衛星等における点検・保守及び廃棄までのバリューチェーンが構築されていない中、長期にわたり安全で持続可能な宇宙環境を目指すため、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。

 DBJ は、アストロスケールによるかかる取り組みが、同社の競争力強化、ひいては、宇宙経済圏の持続的利用を可能にする基盤インフラ構築への貢献に繋がる点で、我が国の宇宙産業の発展等に資するものと評価し、「特定投資業務(注 2)」の一類型として設置した「DBJ スタートアップ・イノベーションファンド(注 3)」を活用し、支援を行うこととしました。DBJ は、当社及びステークホルダーと密に連携を行いながら、軌道上サービスの実現を促進してまいります。

 DBJ は、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。


(注1)我が国の社会課題の解決や、新たな価値観での新産業創造を目指して持続可能な社会作りに貢献する活動に対し、投資によって事業参画するDBJ独自の出資制度です。

(注2)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注3)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。


【お問い合わせ先】
業務企画部 イノベーション推進室 電話番号 03-6311-5048

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