(株)JERAに対し、「グリーン投資促進ファンド」を活用した永久劣後特約付シンジケート・ローンを組成

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社三菱UFJ銀行と共同アレンジャーとして、株式会社JERA(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小野田聡、以下「当社」という。)との間で、永久劣後特約付シンジケート・ローン(注1)を組成いたしました。

 当社は、安定供給を確保しながら、中長期的に脱炭素化を実現していくため、再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせることで、クリーンエネルギーの供給基盤構築を目指しています。斯かる中、当社国内外事業から排出されるCO2をゼロとする「JERAゼロエミッション2050」の実現に向けて、「JERAゼロエミッション2050 日本版ロードマップ」を策定し、非効率石炭火力の停廃止や高効率火力へのアンモニア・水素混焼、再生可能エネルギーの導入等へ向けた投資を継続的に実施するとともに、成長投資資金を中長期的に安定して確保するための財務基盤の安定化を図る方針です。

 DBJは、当社のこのようなグリーン社会の実現に資する革新的な取り組みが、国内有数のエネルギー事業者たる当社の競争力強化、ひいては経済社会の活力向上に寄与するものと認められることから、「特定投資業務(注2)」の一類型として設置した「グリーン投資促進ファンド(注3)」を活用し、民間金融機関と協調して支援を行うこととしました。

 DBJ は、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の創造・発展や地域経済の活性化に貢献するお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

<本ローン概要>

借入人   当社
借入金額     2,000億円
アレンジャー   株式会社三菱UFJ銀行、DBJ
コ・アレンジャー 株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行
格付機関における資本性   「クラス3、資本性50」(株式会社格付投資情報センター)
「中・50%」(株式会社日本格付研究所)
「中資本性」(S&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社)

当社プレスリリース内容(2023327日)

(注1)資本と負債の中間的な性質を有するハイブリッド・ファイナンスの一つ。格付機関から一定の資本性を認められることが期待できるほか、連結決算(国際会計基準)において資本性金融商品に分類され、会計上も資本に計上されるなど、株式の希薄化なしに財務構成比率を改善し、財務の安定性を高めるメリットがあります。

(注2)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注3)2050年カーボンニュートラルを目指す政府の方針等も踏まえ、グリーン社会の実現に資する事業等への取り組みを幅広く支援することを目的として設置した資金枠です。



【お問い合わせ先】
企業金融第5部 電話番号 03-3244-1620

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