北海道電力(株)に対し、トランジション・リンク・ローンを実行

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、北海道電力株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役社長執行役員:藤井裕、以下「当社」という。)に対し、トランジション・リンク・ローン(注1)を実行しました。

 当社グループは、「ほくでんグループ経営ビジョン2030」「「2050年カーボンニュートラル」を目指して」(20204月策定)を公表、2030年度までに目指す目標として「グループ発電部門からのCO2排出量を2013年度比で50%以上低減(△1,000t以上/年)」等を掲げております。
 CO2排出量の低減に向けては、泊発電所の再稼動、再生可能エネルギーの導入拡大、CO2排出量が少ない高効率LNG火力である石狩湾新港発電所の活用、非効率かつ経年化した火力発電所の休廃止等を実施する方針です。

 本ローンは、当社のトランジション戦略と整合したサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)を設定して貸出条件等と連動させることで、当社にトランジション戦略の実現に対するインセンティブを与え、社会における脱炭素化・低炭素化を促進させることを目的としています。本ローンのSPTには、「ほくでんグループ経営ビジョン2030」公表されている当社の目標値を設定しております。

 SPT グループ発電部門からのCO2排出量を2013年度比で50%低減

 本ローンにあたって使用した「北海道電力グリーン/トランジション・ファイナンス・フレームワーク」において、DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社から各種基準への適格性について第三者評価を取得しております(注2)。

 DBJ は、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、サステナビリティ経営の実現に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注1)パリ協定が目指す脱炭素社会の実現に向け、長期的な移行(トランジション)戦略に則った温室効果ガス削減に取り組んでいる企業を支援することを目的とした融資の枠組みであるトランジション・ロ-ンにおいて、事前に設定した SPTのベンチマークに対する借り手のパフォーマンスと貸出条件等を連動させるものです。

(注2)詳細は、DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社のウェブサイトをご参照ください。
https://www.dnv.jp/



【お問い合わせ先】
北海道支店 業務第一課 電話番号 011-241-4112

DBJ News一覧へ戻る