神戸電鉄(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づき地域金融機関等によるシンジケート・ローンを組成

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、神戸電鉄株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:寺田信彦、以下「当社」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づき、地域金融機関によるシンジケート・ローンを組成しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、神戸都心部と有馬温泉、神戸市北区・西区、三田・三木・小野市を結ぶ鉄道事業を中心に、不動産事業、食品スーパー業、コンビニ業を沿線で展開しており、介護事業、保育事業等、地域社会のニーズに対応した事業も積極的に手掛け、地域住民にとって重要なインフラとしての役割を担うとともに、沿線活性化を通じた地域の発展に取り組んでいます。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 代表取締役社長をトップとする輸送安全対策会議を毎月開催していることに加え、内部監査にて階層別のヒアリングやチェックシートにより適合性と有効性の観点から安全管理体制を評価しているほか、安全教育の年間計画を策定し従業員への教育を徹底するなど、安全を最優先する風土の醸成に取り組んでいる点
(2) 有事に必要となる資機材等を事前に洗い出し定期的な見直しを実施しながら確保していることに加え、有事の振替輸送に備えて他社と事前に協定を締結するなど、事業継続戦略の実現に向けた具体的な対策を講じている点
(3) 多様なシナリオによる自社事業継続訓練に加え、沿線の消防署や代替輸送を担うグループ会社との合同訓練を行うなど、様々な関係者との訓練を通じて事業継続の実効性を高めている点

 その結果、当社は「防災及び事業継続への取り組みが優れている」という格付を取得しました。

 また、本件は、当社の鉄道施設整備等の事業資金を資金使途とし、DBJ及び地域金融機関等10行によりシンジケート・ローンを組成したものであり、競争力向上に向けた当社の取り組みを、金融面から支援するものです。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【シンジケート・ローンの概要】

借入人  当社 
アレンジャー  DBJ 
エージェント  DBJ 
組成金額    30億円 



【お問い合わせ先】
関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455

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