PKSHAアルゴリズム2号投資事業有限責任組合への出資について-「特定投資業務」を活用した、ベンチャー企業へのAI実装等による付加価値創造を特徴とするベンチャーファンドへの出資-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社PKSHA Technology(本社:東京都文京区、代表取締役:上野山勝也、以下「PKSHA」という。)グループと株式会社松尾研究所(本社:東京都文京区、代表取締役:川上登福、以下「松尾研究所」という。)グループが組成するPKSHAアルゴリズム2号投資事業有限責任組合(以下「当ファンド」という。)に対する出資契約を締結いたしました。

 DBJは東京大学松尾研究室と、日本における産業全体のデジタル・トランスフォーメーションのあるべき姿に向けた戦略的な協働を推進しており、2022年4月には、共著でソフトインフラレポートを発行しました。当ファンドへの参画は、同研究室から誕生したベンチャー企業のPKSHAとの戦略的な協働により、国内のAI実装やDXを推進することを意図するものです。

 PKSHAは、東京大学松尾研究室において工学博士の博士号を取得した上野山勝也氏によって、2012年10月に設立された、機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行う、ソフトウェア事業者です。

 当ファンドは、PKSHAグループ及び松尾研究所グループが設立し、AIを活用するベンチャー企業及びAIを活用することで成長の見込まれるベンチャー企業等を投資対象とするとともに、投資対象へのAI実装を含む技術指導等による付加価値創造を推進するベンチャー企業支援ファンドです。

 DBJは、本件に関し、当ファンドの取り組みが、投資先のベンチャー企業によるPKSHAのAI技術に係る知見の活用や、我が国における科学技術・イノベーションへの重点投資、及びスタートアップの起業加速等の実現を通じて、国内企業の競争力強化及びスタートアップ・エコシステムの活性化に寄与することから、「特定投資業務(注1)」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注2)」を活用することといたしました。

 DBJは、「特定投資業務」を通じ、今後ともイノベーション創出や競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

<当ファンドの概要>

名称   PKSHAアルゴリズム2号投資事業有限責任組合
組成日   2023年1月27日
ファンド総額 5,083百万円(2ndクロージング、2023年12月末まで募集継続予定)
無限責任組合員  PKSHAアルゴリズム2号有限責任事業組合
総務担当組合員
合同会社PKSHA Technology Capital
株式会社MK Capital
有限責任組合員  東京海上日動火災保険株式会社、株式会社三井住友銀行、DBJ等(2ndクロージング時点)

<PKSHAの概要>

会社名    株式会社PKSHA Technology
本社所在地  東京都文京区本郷2-35-10
代表者 代表取締役 上野山 勝也
設立 2012年10月

<松尾研究所の概要>

会社名    株式会社松尾研究所
本社所在地    東京都文京区本郷6-25-14
代表者   代表取締役 川上 登福
設立   2020年2月


(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。


【お問い合わせ先】
企業金融第2部 テレコム班 電話番号 03-3244-1660

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