株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社アクセルスペースホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉、以下「アクセルスペース」という。)に対する出資を実行しました。
アクセルスペースは、2008年の創業以来、小型人工衛星製造・運用事業を展開するスタートアップ企業です。2013年に世界初の民間商用小型衛星を打ち上げて以降、合計9機の衛星を製造・運用してきました。世界的に人工衛星を介した通信ネットワークが注目を集めており、その中でも地球低軌道で衛星間光通信を行うことによる通信ネットワーク構築は、地上の通信インフラ未整備エリアを補完するだけでなく、従来通信サービスが十分に提供されていなかった空間(船舶、航空機、地球観測衛星など)への活用が期待されています。アクセルスペースは、独自の小型衛星技術を活かし、日本電信電話株式会社とスカパーJSAT株式会社が設立した合弁会社で今次出資の共同投資家でもある株式会社Space Compassと連携して、小型の光通信衛星開発を実施し、本邦初の衛星光通信ネットワーク構築に貢献していく予定です。
DBJ は、アクセルスペースによるかかる取り組みが、同社の競争力強化、ひいては、経済安全保障上も重要な宇宙空間を活用した次世代の通信インフラ整備を通じて、我が国の経済社会の活力向上に資するものと評価し、「特定投資業務(注 1)」の一類型として設置した「DBJ スタートアップ・イノベーションファンド(注 2)」を活用し、支援を行うこととしました。DBJ は、アクセルスペース及びステークホルダーと密に連携を行いながら、かかる取り組みを推進してまいります。
DBJ は、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。
(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。
【お問い合わせ先】
企業金融第2部 電話番号 03-3244-1660