株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、TeraWatt Technology Inc.(本社:米国カリフォルニア州、事業拠点:神奈川県横浜市、代表取締役:緒方健、以下「当社」という。)に対して出資を実行しました。
当社は、高エネルギー・高出力密度・高安全性の次世代リチウムイオン電池の研究、開発を行うスタートアップです。高エネルギー・高出力密度の次世代リチウムイオン電池による、高い安全性が担保された電気自動車の走行距離の延伸、ドローン配送における積載量増加・飛行時間の延伸、さらにeVTOL(電動垂直離着陸機)等の新たな用途への適用をめざしています。
蓄電池は、世界的なカーボンニュートラルのトレンドを背景に、需要が増大する中、近年、日本企業のシェアは低下しており、経済安全保障の文脈でも重要な物資です。かかる状況下、当社は、1990年代からリチウムイオン電池の商用化・量産の立ち上げに携わり、大手電池メーカーで長きにわたり経験を積んだ日系ベテランエンジニアや新進気鋭の若手エンジニア・研究者を集結させ、次世代電池の量産技術を軸に置いた開発に取り組んできました。今次、基礎開発に一定の目途がついたことから量産実証の為の大型開発拠点を立ち上げ、早期事業化を目指しております。
本件は、日本発の次世代電池量産を目指す当社の取り組みを支援することにより、日本の蓄電池産業の競争力強化に寄与することから、DBJの「特定投資業務(注1)」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注2)」を活用し投資を実行しました。
DBJは、今後とも研究機関や民間金融機関等と連携して、新産業の創造やイノベーションエコシステムの構築に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。
(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。
【お問い合わせ先】
業務企画部 イノベーション推進室 電話番号 03-6311-5048