OIST-Lifetime Ventures Opportunity Fundへの出資について
-アカデミア研究成果の社会実装に向けた新たな取り組み-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(本拠:沖縄県国頭郡、学長:Karin Markides、以下「OIST」という。)の先端技術の研究成果を社会実装することを主なテーマとしたOLtV Opportunity Fund投資事業有限責任組合(以下、当ファンド)に対する出資決定を行いました。
 当ファンドは、ライフタイムベンチャーズ合同会社(本社:神奈川県横浜市、代表:木村亮介)が無限責任組合員として運用するファンドであり、昨年設立・運用開始されたOLtV Seed Fund投資事業有限責任組合(シードファンド)からの間接投資先に対する追加出資専用のファンドです。DBJは、昨年12月にシードファンドに対する出資決定を行っており、本件はそれに続く出資決定となります。

 OISTは、2011年に設立された、充実した研究設備や、複数年度の研究者への研究資金配賦などの特長を有する、競争力ある先端的研究機関です。設立後10年の間、研究活動に加え、産学連携に向けた環境整備(アクセラレーションプログラム、アントレプレナーシップ育成など)を推進し、スタートアップの創出にも取り組んできており、2023年6月に新たに就任されたKarin Markides新学長の指揮のもと、産学連携担当部門であるOIST Innovationを中心に、今後一層産学連携に注力していく方針です。シードファンドに後続する当ファンドの追加出資を通じ、よりシームレスなOISTの研究成果の社会実装、スタートアップ創出の加速が期待されます。

 本件は、アカデミア連携にファンド出資を組み合わせることで、無限責任組合員の有するノウハウと連携し、OIST研究成果の事業化及びその後の資金支援までを含めた包括的な解決を目指す試みです。

 DBJは本件取り組みが、本邦アカデミアの研究技術の社会実装が加速される取り組みとして、わが国の科学技術力向上及び経済の活性化に資するものであることから、「特定投資業務(注1)」の一環として創設された「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注2)」より当ファンドへ出資する予定です。

 DBJは今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金にかかる市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国から一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを促進するため設置した資金枠です。


【お問い合わせ先】
業務企画部 イノベーション推進室 電話番号 03―6311―5048


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