株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、tripla株式会社(代表取締役CEO 高橋和久、代表取締役CTO 鳥生格、以下「トリプラ」という。)と共同で、BOOKANDLINK PTE. LTD.(本社:シンガポール、CEO Philippe Raunet、以下「BookandLink社」という。)の全株式を取得します(トリプラ出資比率:53.4%、DBJ出資比率:46.6%)。
トリプラは「イノベーションで顧客を感動させる」をミッションに掲げ、宿泊施設向けに、自社予約比率向上と会員獲得を支援する予約エンジン「tripla Book」を中心に、AIチャットボット、宿泊施設に特化したCRM・マーケティング オートメーションサービス、現地決済サービスなどを提供することで、宿泊業界のDX化を促し、人手不足が深刻な宿泊施設の運営効率と収益性の向上を目指しています。今後は、これまでの国内での実績をもとに、東アジア(台湾、韓国)や東南アジアの宿泊産業の発展に貢献することで更なる事業拡大を目指しています。
BookandLink社は、Philippe Raunet氏が創業した宿泊施設向けにITサービスを提供するIT企業です。BookandLink社の子会社であるPT. SURYA JAGAT MANDIRIが、インドネシアのバリ島を中心とした宿泊施設向けに、チャネルマネージャー(注1)「CHANNELKU」、予約エンジンなどを開発、販売しており、現在も導入施設数を拡大し続けています。
本件株式取得により、トリプラ及びBookandLink社が得意とするサービスや技術を補完し合い相乗効果を発揮することで、宿泊施設の収益最大化を実現するワンストップサービスの提供が一層促進されることが期待されます。
DBJは、斯かる取り組みを通じたトリプラの競争力強化が、わが国企業の競争力強化に資すると考えられること等から、「特定投資業務(注2)」を活用したリスクマネーの供給を行うこととしました。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、引き続き「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。
(注1)チャネルマネージャー:OTA(Online Travel Agentの略称。実店舗を持たずインターネット上のみで旅行商品の取引を行う旅行会社。)や予約システムなどの複数の宿泊予約情報と基幹システムを連携し、在庫・プラン・価格をまとめて管理するシステムです。
(注2)特定投資業務:民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
【お問い合わせ先】
企業金融第6部 電話番号 03-3244-1730