マーキュリア日本産業成長支援2号投資事業有限責任組合によるJX金属プレシジョンテクノロジー(株)の株式取得に関する特定投資業務の活用について

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社マーキュリアインベストメント(本社:東京都千代田区、代表取締役:豊島俊弘、以下「MIC」という。)が運用するマーキュリア日本産業成長支援2号投資事業有限責任組合(以下「当ファンド」という。)を通じ、JX金属プレシジョンテクノロジー株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤琢巳、以下「JXPT」という。)の株式取得について、JX金属株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:林陽一、以下「JX金属」という。)と合意したことを受けて、同案件に「特定投資業務(注1)」を活用することを決定しました。

 当ファンドは、MICが有するクロスボーダーでのネットワーク・投資ノウハウ等を活かしながら、投資先企業の企業価値を高めるべく、DBJがアンカー投資家として参画し、2022年3月に設立されたエクイティファンドです。DBJは当ファンドからの投資案件のうち、「特定投資業務」の要件に合致するものについては、同業務を活用することとしています。

 JXPTは、自動車やスマートフォン等に利用されるコネクタのめっき・プレス事業を営む事業者で、静岡県掛川市、岩手県奥州市、栃木県那須塩原市を中心に製造工場を展開しております。JX金属は「2040年JX金属グループ長期ビジョン」の基本方針に基づき事業ポートフォリオの変革を検討する中で、JXPTの持つ極めて高いめっき・プレスに係る技術力を活かすことができる新しいパートナーとしてMICを選定し、本件合意に至りました。なお、本件後も当面の間、JX金属はJXPTの株式の一部を継続保有し、MICと共にJXPTの成長支援を実行します。

 DBJは、本件が、MICのネットワーク・投資ノウハウ等を活用しつつ、JXPTの新しい経営体制の構築や管理体制の高度化等の経営革新を実現することで、オープンイノベーションの推進を通じた本邦企業の競争力強化に寄与するものとして、「特定投資業務」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注2)」を活用いたします。

 DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

(注1)民間による成長資金の供給の促進を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、我が国企業の競争力強化や地域経済活性化の観点から、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。


【お問い合わせ先】
企業投資第2部 電話番号 03-3244-1140



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