AP Ventures Fund Ⅲ LPへの出資契約締結について -水素分野を投資対象とするベンチャーキャピタルへの出資-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、AP Ventures LLP(本社:英国、Managing Partner: Andrew Hinkly、以下「APV社」という。)が運営するAP Ventures Fund Ⅲ LP(以下「当ファンド」という。)に対し、出資契約を締結しました。

 APV社は、鉱業資源メジャーAnglo American PLC社のコーポレート・ベンチャーキャピタルを前身とし、2018年に設立された水素分野に特化したベンチャーキャピタルです。欧米を中心とする水素関連スタートアップへの投資を通じて、当業界におけるリーディング企業の地位を確立しています。当ファンドは、APV社にとって3号目のファンドとなり、グローバルな水素市場の拡大に必要となる、革新的な水素技術を有するスタートアップを投資対象としています。

 日本の水素基本戦略等において、水素はS+3E(注)を満たすカーボンニュートラル実現に向けた突破口となるエネルギーと位置付けられ、GX実現のための中核的役割が期待されております。一方、水素社会実現にあたっては、インフラ整備に加え技術開発が課題となっております。
 DBJは、水素市場の黎明期から政府審議会の委員就任等を通じた政策面での貢献や水素関連の投融資を実施してまいりました。本件に関し、当ファンド投資先の水素関連スタートアップと日系企業をつなぎ、DBJのリスクマネー供給も活用しつつ、イノベーションを促進することで、水素社会実現の加速化、ひいてはカーボンニュートラル実現に貢献することを目指します。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、我が国カーボンニュートラルの実現に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注)S+3Eとは、我が国エネルギー政策の要諦である、Safety(安全性)、Energy Security(エネルギー安全保障)、Economic Efficiency(経済効率性)、Environment(環境適合)の頭文字を取ったものです。



【お問い合わせ先】
企業金融第5部 電話番号 03-3244-1620

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