株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、代表取締役社長兼CEO:毛籠勝弘、以下「当社」という。)に対し、国内自動車会社初のトランジション・ファイナンスとなる資金使途特定型トランジション・ローン(注1)を実行すべく、ローン契約を締結しました。
当社は、2030経営方針における主要取り組みの一環として、2050年のサプライチェーン全体におけるカーボンニュートラル(以下、CN)の実現、電動化戦略などを掲げ、取り組みを進めています。
当ローンは、当社に対してバッテリーEVやプラグインハイブリッド車などの開発・製造、グローバル自社工場のCNなどの脱炭素化推進関連資金を資金使途とするトランジション・ローンを実施するものです。
当ローンの実施にあたって、当社は「サステナブル・ファイナンス・フレームワーク (注2)」を策定し、第三者評価機関である株式会社日本格付研究所から、トランジション・ファイナンスに係る各種基準への適合性についての評価を受けています。(注3)
DBJは、"2050年カーボンニュートラルへの挑戦"を掲げ、CO2排出量削減の進捗を含む非財務パフォーマンスを企業価値につながる中核的課題のひとつと位置づける当社の戦略を評価し、2050年のサプライチェーン全体でのCN実現に向けた電動化技術の開発推進、省エネルギーの取り組み、再生可能エネルギーの導入、CN燃料の導入等を支援すべく、当ローン契約を締結しました。
DBJ では第5次中期経営計画(2021年5月20日付「第5次中期経営計画について」参照)において、投融資を通じて持続可能な社会に貢献すべく「GRIT 戦略(注4)」を推進することとしています。DBJ は、今後も持続可能な社会・地域活性化への貢献に取り組んでまいります。
(注1)トランジション・ローンとは、パリ協定が目指す脱炭素社会の実現に向け、 長期的な移行(トランジション)戦略に則った温室効果ガス削減に取り組んでいる企業を支援することを目的とした融資の枠組みです。
(注2)当社 サステナブル・ファイナンス・フレームワーク
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/sustainable_finance/files/framework_240126_j.pdf?_ga=2.79186388.1923709707.1707043853-934706583.1659963109
(注3)日本格付研究所 ウェブサイト
https://www.jcr.co.jp/greenfinance/
(注4)G:グリーン社会の実現、R:しなやかで強い安心安全な地域・社会や産業基盤の構築、 I:事業化可能と評価できるイノベーションへの取り組み、T:現在の事業基盤を前提とした移行に向けた戦略的取り組み、を表すもので、第5次中期経営計画においてDBJグループが重点的に取り組む分野を表したものです。
【お問い合わせ先】
中国支店 電話番号 082-247-4311