株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、「立山黒部アルペンルートの経済波及効果・ビッグデータ分析」と題した調査レポートを発行しました。
2015年の北陸新幹線開業等を契機とし富山県においては観光業が一層の発展をみせています。DBJでは、富山県観光において中心的な位置づけにある立山黒部アルペンルートに着目し、その経済波及効果を試算しました。あわせて、今後増加が期待される訪日外国人客の動態についてビックデータ分析を行い、その課題や経済効果を最大化するためのポイントについて考察するレポートを作成しました。
- 立山黒部アルペンルートが富山県内にもたらす経済波及効
年間110億円超
(直接効果約68億円、間接一次効果約28億円、間接二次効果約13億円) - 富山県立山町を訪れる訪日外国人客のビッグデータ分析
・ 属性分析から、台湾をはじめアジアからの来訪者が約8割と圧倒的に多く、国・地域に多様化の余地がある。 ・ 来訪シーズンは春期に偏っており、夏・秋の需要喚起が求められる。 ・ 移動分析から、立山町を訪問した訪日外国人客は、中部空港から高山・白川郷等の観光地を訪問する「サムライルート(注)」が主要であり、富山県内の周遊は十分行われていない。サムライルート内の観光地との差別化により、選ばれる周遊先になる必要がある。
当レポートの詳細は、DBJウェブサイト「調査研究レポート」に掲載していますので、ご参照ください。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも地域に役立つ情報発信を積極的に行ってまいります。
(注)サムライルート:名古屋から飛騨高山、白川郷を経由して北陸に向かう観光周遊ルート。日本の古い町並みや原風景に出会えるルートとしてインバウンド客に人気
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北陸支店 企画調査課 電話番号 076-221-3216