トヨタ紡織(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-最高ランクの格付を取得-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、トヨタ紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:白柳正義、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューです。

 当社は、自動車の「シート」「内外装」「ユニット部品」の開発・製造をコア事業に位置付けるトヨタグループのグローバルサプライヤーです。インテリアスペースクリエイターとして快適な移動空間を実現し、製品、顧客の幅を広げながら社会課題の解決に貢献している会社を目指します。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 自動車業界を取り巻く環境変化を踏まえ、2030年に目指す姿として「インテリアスペースクリエイター」を掲げ、実現に向けたマテリアリティとその進捗を測る非財務KPIを設定し、中期経営計画への反映や全社横断的な体制での進捗管理を行うとともに、特に環境面では2050年環境長期ビジョン及び2025年環境取り組みプランを策定し、国内外グループ会社を含めた環境マネジメントを展開するなど、長期的な経済的価値と社会的価値の両立を目指すCSV経営を推進している点
(2) スコープ3を含む長期的なCO2排出量の削減など、製品を通じたライフサイクル全体での環境負荷低減に向けて、「カーボンニュートラル戦略ロードマップ」及び製品に関する技術ロードマップを作成したうえで、軽量化による燃費向上、植物由来素材への材料置換、及び易解体設計やリサイクル材使用による資源循環に加え、トヨタグループ各社とも連携した電動化や自動運転化に向けた技術開発等、多面的な取り組みを実践している点
(3) サプライヤーに対する省エネ手法の共有や脱炭素目標の設定支援のほか、2次・3次サプライヤーを含めたセルフアセスメント調査及びその結果に応じたフィードバックを実施するとともに、人権デュー・ディリジェンスによる人権リスクの把握、LEAPアプローチに沿った生物多様性・自然資本への影響分析を行うなど、持続可能なサプライチェーンの構築に精励している点

 その結果、当社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
東海支店 業務課 電話番号 052-589-6891

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